MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

ソニーα7C IIで野鳥撮影してみました。



ソニーで野鳥撮影」

普段フジフイルムX-T5にTamron 150-500mm f5-6.7の超望遠ズームでタイで野鳥撮影をしてますが、ソニーの「α7C II」をレンタルして触るのも撮るのも初めてソニーのカメラで野鳥撮影してみました。

 

Sony α7C II / FE 200-600mm F5.6-6.3


レンタルしたのはα7C IIと、ソニー純正のFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS (SEL200600G)超望遠ズームレンズ。なんでα1じゃないんだ?と言うと単純にタイのレンタルショップでα1が置いてなかったからです。それとソニーの超強力な被写体認識と話題の「AIAFシステム」を一度試してみたかったので、AIAF搭載のSony α7C IIをレンタル。

ちなみにタイはカメラレンタルがなかなか良い値段する上に、通常外国人は借りられません(なので毎回タイ人の奥さん名義でレンタル)。そしてデポジット(保証金)がとんでもなく高い.. 今回はカメラとレンズでデポジットは約25万円。。

 

手前がFujifilm X-T5。奥がSony α7C II

ズームを仕舞った状態だと大きさはけっこう違う


ソニーのSEL200600G超望遠ズームは野鳥撮影してるとちょくちょく見掛けるレンズですが(知り合いも何人か使ってます)、α7C IIは野鳥撮影で使ってる人を見た事はありません。一番の理由は連写性能が若干少ないからなのかなと。電子先幕でも電子シャッターでも10コマ/1秒(X-T5は15コマ、電子シャッターだと20コマ)。しかも非圧縮RAWやロスレスRAWだと6コマになってしまうので、10コマ/1秒で連写させたいならJPEGか圧縮RAWで撮影することになります。

サイズ感は僕のFujifilm X-T5にタムロン150-500mmをズームさせた状態よりレンズが少し長いぐらいで撮影中の感触は重さ含めそこまでは変わらない。ただSEL200600Gはインナーズームでズームが短くならないので撮影中は良いけど、持ち運びの時はそれなりに荷物になります。カメラ本体はα7C IIの方がX-T5より一回りぐらい小さい。。フルサイズ機でこの小ささはすごいなと。。


という事で、アップデートしたX-T5(記事はこちら)で撮影しに行った「バンプー保養地」に、またまた行ってSony α7C IIにFE 200-600mmで撮影した写真です。

 

コルリ

ヒヨドリ

ムジセッカ

クロハラアジサシ

ユリカモメ

バンプー保養地にて(iPhone 11)


ふぅ。。。。初めてソニーのカメラで野鳥撮影したけど御見それしました。。如何せん初のソニー機で、しかも日本語無しの英語表記のα7C II(海外のソニー機は日本語無し)なので、ネットで日本語の説明書を見ながらのカメラ設定で完璧に設定しきれてない部分もあるけど、一番上のユリカモメの顔の写真でもう勝負はついた感じ。ソニーのカメラ想像してたより大分凄かった..

普段フジのカメラで野鳥撮影してる僕がソニーのカメラで野鳥撮影をしてみて感じた素直な感想を書いてみます。

 

【AFについて】

ユリカモメやアジサシの飛翔だけで言えば、一度フォーカスしたらフレームから外れるまでどんな状況だろうとAFが放さない感じ。SEL200600Gの超望遠ズームのレンズ性能が良いことも理由かなと思うけど、普段僕が使ってるフジ用のタムロン150-500mmだとフォーカスリミッターで焦点距離を制御しないと野鳥の飛翔にピントがなかなか追いつかないけど(これはフジ純正の超望遠ズームでも同じ)、SEL200600Gはフォーカスリミッターの制御無しの状態でも十分追いついてくれる。なので距離を意識することなく、遠くの方でも超至近距離でも飛んでる鳥を撮影することができる。レンズを野鳥に向けて一番最初に「おー」って驚いたのがこれ。


逆に木に止まってる枝被りがある状態の野鳥にAFを合わせるのはソニーは少し苦手な感じがした(何回かトライしないと合いにくい)。それと木の枝にいる野鳥の急な飛び出しにもソニーのAIAFなら手放しでトラッキングしてくれてシャッター押すだけで良いのかと思ってたけど、そういうわけでは無いみたい。ちゃんとAFを合わせながらカメラも一緒に振らないといけない。ただAFが合うスピードは確かに速い。

<描写力>

これはフルサイズとAPS-C機の違いとか、単純なレンズ性能もあるのかも知れないけど、フジのX-T5に比べて大分描写力が上だなと思った。特に一番上のユリカモメの顔の写真。「バンプー保養地」はフジのカメラに超望遠ズームで何度も撮影に訪れてる場所だけど、こんなユリカモメの顔の描写は一度たりとも撮れた試しがない。撮ってて思ったのが鳥の羽毛とかとても細かく繊細に描写してくれるなと。最初はAFの性能が良いからなのかなとも思ったけど、止まってる鳥でも同じだからソニーのカメラ性能なんだと思う。仮にレンズ性能だとしたらフジで同じレベルで撮れる超望遠域のズームレンズは一つもない。


<色表現>

ソニーは繊細な線の描写力と光で写真を表現してる感じがした。それに比べてフジは色と雰囲気で写真を表現してる感じ。なので単純に葉っぱの色だけを比べたらフジの方が綺麗だなと感じる部分もある。ただ線や光も含めた視覚要素をトータルするとソニーの写真の方が綺麗だと感じるように思う。それとRAWデータを現像してて思ったのが、ソニーの写真はフジのように色で追い込んでいく必要がないので編集がしやすい。唯一気になる点としてはソニーで撮った写真は全体的に青味が強く、野鳥に生気みたいなのがあまり感じられない。特にアジサシの写真なんかは、水分ゼロのカラっカラな感じがする。編集の時に青味を落とせば良いという事でもなく写真の中の色々な要素が絡んでそう感じるんだと思う。この点についてはフジの写真の方が生気を感じる。ただ生物写真ではとても重要な点ではあるんだろうけど、正直フジの強みはこの一点だけなのかなとも感じた。

 

【α7C IIの操作感について】

ボディはX-T5よりも小さい


最初触った時はX-T5に比べて軍幹部のダイヤルとかも少ないし操作しにくいのかなと思ったけど、実際撮影すると全然そんな事はなくて、逆に野鳥撮影中の単射、連写の切り替えなんかは右手だけで操作できたりと、とても使いやすかった。シャッターもボタンが平ぺったくて押しやすいし、X-T5に比べて自分で操作するようなアナログ的要素は少ないけど、ボタンの配置や撮影していてとてもバランスの良いカメラだなと思った。

<連写性能>

10コマ/1秒と僕の使ってるX-T5よりも連写性能は低いけど(X-T5は15コマ、電子シャッター20コマ)、撮ってる特に差ほどコマ数の少なさは感じなかった。多分AFの食いつきが良いから10コマでもしっかり撮れるんだと思う。それと連写でのバッファ詰まりや、カメラの熱警告も全く出なかった。日本で言えば真夏の一番暑い日みたいなタイでの野鳥撮影でX-T5だと熱警告が出ない日が無いんだけど(撮影中にカメラをOFFにして休ませることは良くある)、α7C IIはこんな小さなボディで熱に強いなと思った。

<ノイズ>

撮影してて一番感じた事だけど、α7C IIがなのかどうかはわからないけど、ISOを抑えて撮影してもけっこうノイズ乗るなと思った。この点は明らかにX-T5よりも出るなと感じた。もしかしたら描写力が高い分、ノイズまではっきりと写ってしまうのかも知れない。Lightroomなんかの現像ソフトで強くノイズ処理を掛ければ除去する事は可能だけど、せっかくの繊細な描写部分まで甘くなってしまう。ディテールを残しつつノイズも少し残しつつで写真を完成させていく事になるのかなと作業しててそう感じた。

 

カメラの見た目云々は抜きにして、α7C II(と言うよりソニーカメラ)はとても良いカメラだなと思った。ただ連写性能の10コマ/1秒は、飛翔撮影(木の枝からの飛び出し等)によっては物足りないと感じると思う。それとメカシャッターは搭載して無い電子先幕(英語表記だとメカニカルシャッターとは書いてあるけど)と電子シャッターのみのカメラで、レンタルするまでその点が少し気になってたけど、実際撮影してみると電子先幕シャッターでの玉ボケが欠けるようなのも無く僕は全く気にならなかった。



【SEL200600Gについて】

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS


タイでは野鳥撮影にソニー機を使ってる人がほんと多くて、そのほとんどの人がこのSEL200600Gの超望遠ズームを使っていて、これより上のクラスになるとソニーでは100-400mm F4.5-5.6とか600mm F4とかのGMレンズと呼ばれるレンズになるので、一瞬この200-600mmがスタンダードなレンズに思えてしまうけど全然そんな事はなく、フジのXF150-600mm f5.6-8や、フジの最上クラスのレッドバッジのXF100-400mm f4.5-5.6と比べても明らかにAF性能、解像力ともにワンランク上のレンズ。

焦点距離

フルサイズの600mmは、APS-C機のレンズで言えば400mm。僕が普段使ってるタムロン150-500mmはフルサイズ換算で言うと望遠端が750mmの焦点距離になるわけだけど、明らかにフルサイズの600mmの方が描写性能が上だった。カメラがフルサイズだろうがAPS-C機だろうがレンズが600mmなら600mm。画角が違うだけで500mmなら500mmの焦点距離なんだと改めて感じた。


<フリンジ>

SEL200600Gは被写体の境界部分なんかに紫色のパープルフリンジが出にくいレンズだと思った。これはフジの超望遠ズームと比べて現像ソフトでRAW画像を触っててすぐにわかるレベルで違った。個人的には写真の良し悪しの最後はフリンジ処理だと思っていて、その処理作業が格段に少なくて済む。レンズ性能が良いんだと思う。


SEL200600Gは撮っててとても良いレンズだったけど「フジのカメラに付けて撮ってみたい」という感情にはならなかった。あくまでソニー機に適したレンズなんだと思う。写し出す色味そのものは若干普通(光の表現は素晴らしい)でフジライクな感じじゃ無いのが理由かも知れない。ただもしソニーのカメラを買うなら間違いなく購入するレンズ。

 

【まとめ】

ソニーα7C IIをレンタルしてのソニー機での初めての野鳥撮影。言ってもソニーはα1とかα9とか上位機種が何台もあるわけで、僕が普段使ってるフジのX-T5は画素数や画像処理エンジンだけで言えば、フジのXシリーズ(APS-C機)の最上クラスの一つ。正直、フジとソニーでカメラ性能にけっこうな差があるんだなと感じた。


じゃぁソニーに買い替えるか・・?と、もし今の自分に問うならそこは正直迷う。レンズだけでも買ったり売ったりしながら選んだレンズが野鳥撮影以外にも何本か手元にあるし、X-T5の本体は別としても、タムロン150-500mmとか純正レンズじゃないレンズは売るときは大分安くなる。それにフジのカメラで達成したいと思ってた自分の中の目標みたいなものもある。その全部を放り投げてソニーに移行するかと言ったら実際問題なかなか難しい。ただカメラもレンズもソニーの方が上だなと感じたのは事実だし、これだけ何度も野鳥撮影に出掛けて、何度も何度も同じ野鳥を撮影してたら、さすがにカメラ側のたまたまとか偶然では無い事ぐらいはわかる。


一つ言えるのは、フジから仮にいつかX-T5の後継機X-T6が出たとしても相当スペシャルな性能でも積んでこない限り僕がそれを買う事は無いのかなと思う。前から一度ソニーのカメラをレンタルして試してみたかったわけだけど、僕の中で今後のフジのカメラでの野鳥撮影の落しどころを見つけるのに少し時間が必要そうです。。

 


▼このカメラとレンズで撮りました。

 

GW一発目。ソニーα7C IIで野鳥撮影してみました。でした。

 

▼同じ場所でFujifilm X-T5での撮影はこちら

www.monokiri.net

 

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