MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

「X Summit SYDNEY 2024」とフジの世界観の話


フジフイルムの新機種発表会『X Summit SYDNEY 2024』見ましたー。今回はXマウントのFujifilm X-T50。それにXF16-50mm f2.8-4.8の標準ズーム。それとGFX100S IIにGFX用の500mm f5.6の単焦点レンズの発表。正直どれも想像してたよりもうワンランク値段が高かった。だけど思いのほか僕にとって好印象な発表会だった。多分発表会の中でフジが見せてくれた世界観が僕の好きな世界観だったからだと思う。それとX-T50良いなと思った。3カラー展開もアリだなと。新カラーの「チャコールシルバー」良いね。

 

引用先:fujifilm-x.com

Fujifilm X-T50」

僕の使ってるX-T5のミニ版みたいなX-T50。リークサイトなんかで事前に情報出てたから大よその検討はついてたけど、実際発表されたのを見ると本体小さいし見た目もカッコいいし良いなーと思った。このシルバーカラーは多分X100VIとかと同じ少し明るめのシルバーだね。X-T5とかのくすんだシルバーよりスターリングシルバーみたいな感じで僕は好き。そして何よりカッコいいなと思ったのが新カラーのチャコールシルバー。

 

youtu.be

この動画見て「チャコールシルバー」良いなーと思ったわけだけど(発表会ではそこまで登場してなかったと思う)、僕がカメラに欲しかったのはブラックとかシルバー以外のこういうカラーの選択肢。カラバリで替えられるとかはあったけど、やっぱり本体からガツっと変えてくんないと。iPhoneのカラー展開に似たもの感じる。と言うよりiPhoneからインスピレーション受けたのかも知れないけど。いや良いよこれ。

 

「フィルムシュミレーション切替えダイヤル」

X-T50はISOダイヤルのところがフィルムシュミレーションの切り替えダイヤルになった。これも良い。X-T5にはいらねって思うけど、X-E4使ってた時にこういうダイヤルあったらもっとフィルムシュミレーションで遊びながら撮ってただろうなと思った。

<良いなと思ったところ>

当然カメラボディが小さいのが魅力だけど、X-T30 IIを触った時は質感にミニサイズによくあるちょっとチープな感じがあったけど、映像で見る限りX-T50の質感は良さそう(実物見ないとわからないけど)。このサイズで4000万画素あるのも良い。僕は2600万画素のX-E4から4000万画素のX-T5に買え替えて、やっぱり解像感は全然違うなと感じたから。どうせカメラ持つなら綺麗に写った方が良い。

<気になったところ>

X-T50はメカシャッターだと約5コマ/秒しか連写できないみたい(ゆがむけど電子シャッターは1.25Xクロップで約20コマ/秒)。最低でも8コマはあると良かったけど、5コマって撮っててほぼ連写を感じないと思う。あとバッテリーの持ちが「ノーマルモードで約305枚、エコノミーモードで約390枚」みたいで、X-E4(430枚)の頃は撮ってるとすぐ電池無くなるから常に替えのバッテリーをポケットに入れてたけど、X-T50は相当電池無くなるのは早いんじゃないかな。ここら辺のスモール感は気になる。

【値段とかいろいろ】

日本円で本体価格が246,400円(税込)。前のモデルのX-T30 IIが107,800円(税込)だから単純に値段で比べると高い。だけど発表会を見た限りX-T50は良い(特にチャコールシルバーは気になる)。。長年アンドロイドのスマホを使っててiPhone11で初めてiPhoneを買った時を思い出す。iPhoneってアンドロイドと比べると一番安い機種でも良い値段するんだよね。ただアンドロイドの頃は1年しないでスペック良いのに目移りして次々と買い替えてたけどiPhone11にしてからは4,5年ずっと使ってる。多分機能含めた全ての出来が普通にすごい良くて、何より見た目の飽きがないから長く使ってられるんだと思う。X-T5は買ってからまだ1年半ぐらいだし何とも言えないけど、もしかしたらフジのカメラにもiPhoneに似た感覚は少しあるのかも知れない。もしそれをフジから感じる人なら24万円のX-T50もアリかも知れない。もし今僕が使ってるX-T5が修理できないほど壊れたとしたら見た目でX-T50か、2610万画素だけど機能性でX-S20を買うじゃないかと思う。それぐらいにはX-T50魅力的に感じた。

 

「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」

XF18-55mmf2.8-4から入れ替えの新型XF16-50mmf2.8-4.8ズームレンズ。X-T50のキットレンズ、そしてX-T5やX-S20のセットとしても販売されるらしい。何より良かったのが僕の使ってるX-T5がディスコンにならなかった事;; X100VIの発売以降、タイのカメラショップでもフジのカメラが全然置いてなかったから(在庫処分でX-T2とかX-E3が並んでた)、、このままフジのXシリーズは尻つぼみして単発でリミテッドエディション的な発売しかされないのかな?なんて思ってたけど、どうやらまだまだフジはXシリーズにも力は入れてくれるのかな?という感じがした。

<新型XF16-50mmについて>

先行レビューしてる人の動画を見たけど、F2.8で撮れるのは広角端の16mmだけなんだね、、17mmからすぐにF値上がっちゃうみたいだし35mm辺りでF3.5とか言ってたかな? インナーズームになったけど、ただし価格は121,000円(税込)。いやー10万超えるなら16-50mm f2.8-4.8じゃなくて15-50mm f2.8-4とかにしてほしかったかなぁ。僕は旅行にはXC15-45mm f3.5-5.6を使ってるけど、タイの旅先は大抵が海だから海での撮影ってF値よりも広角の1ミリ、2ミリの方が撮れるものが大分違ってくる。10万超えはちょっと高いけど4000万画素対応って事で気にはなってたし、標準ズームは出来ることならフジ純正を使いたいので実物試してからどうしようか決めようかなと思う。

【X-T50とのレンズセット】

日本ではXC15-45mm f3.5-5.6とのセットで、XF16-50mmf2.8-4.8とのセット販売はしないみたい(今のところは?)。タイではXF16-50mmf2.8-4.8とのセットでもX-T50を販売するみたい。X-T5はタイではXF16-80mm f4とのセットだったから国によって違うんだろう。日本ではXC15-45mm f3.5-5.6とのセットに不満の声もあるみたいだけど、タイなんかではある程度裕福な層じゃないとどちらにしろX-T50にしてもX-T5にしても買えないから高いレンズとのセットで逆に割り切ってるのかも知れない。



引用先:fujifilm-x.com

「フジの世界観」

Xシリーズの発表の後はネイチャーフォトと野鳥撮影に全振りしてきたフジのラージフォーマットGFX100S IIと、GFX用超望遠レンズGF500mm f5.6の新作発表。リアルタイムで野鳥撮影に力入れてる僕にとっては正直やられた。そして海の中での撮影は旅行で海行くとOLYMPUS TG-4で海潜って撮影して遊んでるけど、前からスキューバのライセンス取って、カメラと一緒に海の中潜ってジンベイザメとか撮ってみたいなという願望があって、今回のフジフイルムの新機種発表会『X Summit SYDNEY 2024』で見せてくれたフジの世界観は自分が今カメラでやってる事とカメラを持っていつかやってみたい憧れの世界観をどんぴしゃで見せてくれたような気がします。

<GFX100S IIとGF500mm f5.6>

先に発売されたGFX100 IIのスモールサイズという事になるのかな。まぁ十分デカいけど.. 1億2百万画素のラージフォーマット。X-T5なんかと同じ画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したことでAF性能も上がって、500mm f5.6も出たことで、いよいよフジがネイチャーフォトに本気で力入れるという事なんだろう。ただAF性能はソニーと比べると、正直まだまだまだまだ(ソニーα7C IIで野鳥撮影)。。だけど僕の使ってるAPS-C機XシリーズのX-T5もだけど“この色で撮りたい”は十二分にあるのがフジのカメラ。確かにカワセミの飛び出す一瞬を撮りたいなら可能な限り最高なAF性能を持ったカメラで撮りたいけど、広大な自然の中の野鳥の色や情景も写真に撮りたいなら僕にはフジのカメラが合ってるのかも知れない。

GFX100S IIは847,000円(税込)、GF500mm f5.6は606,210円(税込)。二つ合わせて約150万円か。。まぁ買えないんだけど、、GF500mm f5.6は頑張ってF4にしても良かったんじゃないかな。リークサイトなんかではXマウント用の500mm f5.6もいずれ出ると書かれてたけど、出るのかな?僕が使ってるタムロン150-500mm f5-6.7の超望遠ズームと比較はできないけど、仮に望遠端が500mm f5.6になっても今現状のXシリーズのカメラ本体の描写性能ではそこまでの変わりは生まれない気がする。まぁ気だけだけど。

でもいつか、僕はいつかGFXを買ってしまうんじゃないかと発表会を見てて少し思った。僕も撮ってみたいよこういうの。これからの僕に必要なのはX-T5で写真を撮りながらいつかGFXを手にする必要性の理由探しと理由作りなんじゃないかなと感じました。フジ機を使ってる僕にとっては“いつかはGFX”なのかも知れない。



僕のX-T5と新型XF23mm f1.4

「まとめ」

ここ最近僕にとってのフジのカメラの落しどころをずっと考えてました。一番はソニーのカメラをレンタルして野鳥撮影をした時のAF性能と解像感が凄かったこと。それとここ最近のフジのカメラの値段や販売体制。この際、高級カメラになるのはしょうがないとしても、宝くじすら一度も買った事のない自分に抽選販売とか運試しみたいな買い方はさせんなよフジと。高級なものを買うときはじっくり吟味して選ばせてくれるもんじゃないの?


僕は40過ぎた時に年齢より高い時計が買いたくて、どうせ買うなら正規店でとタイのブライトリングショップに行って買ったんだけど、店員が気になってる時計を全部持ってきてくれて、交換ベルトとかもその場で色々付け替えて試させてくれて、買うときはグッズなんかもいろいろくれて、最終的に記念写真まで店員さんに撮られちゃったけど(タイはよくある)、、高級なモノってそういう気分良く買い物させてくれるもんじゃないのかなって。僕はまたちゃんとした時計買いたいときもブライトリング買うと思うよ。自分の好きなメーカーやモノへの愛着って性能とか値段だけじゃないから。


フジのカメラって性能だけで言うと決して一番とは言えないかも知れないけど、フジの色味やフジの持つ世界観はなかなか他には無いものだと思う。所有欲を満たしてくれるものは実際あるから。だけど売り方とか、フジのカメラを使ってる僕らの心のケアみたいなものがちょっと足りないんだよな。。どうせ高級にするなら、世界中のデパートとかにフジのラウンジとか作ってくれてどこにいても自分のカメラの修理やアフターケアをしてくれるとか、フジユーザーは優先的に新商品を試せたり買えるとか、なんか高級な理由とその意味をちゃんと作ってほしい。円安だからなんて知らないし(そんなのフジ以外もみんな同じだし)、タイでもフジのカメラ普通に高くなってるから。。

 

ムカつく事もあるけど、実際僕はフジのカメラを使ってて、レンズも何本かあって簡単に他のメーカーいきますなんて出来ないわけで、どうせなら最後まで(死ぬまででも可)フジのカメラに気分よく金使わせてくださいよと。そこに期待しつつ、とにかく僕が使ってるX-T5がディスコンにならない事は確認できて安心した今回のフジフイルム新機種発表会『X Summit SYDNEY 2024』でした。

 

僕が使ってるフジのXマウント用レンズ

▼旅先用ズームレンズ

▼フジを知るための入口用

▼ライブ写真撮影用

▼星景写真用(マニュアルレンズ)

▼野鳥撮影用

僕が使ってるフジの4000万画素ミラーレスカメ

▼フィルムシュミレーション知るには持っておきたい本

 

「X Summit SYDNEY 2024」とフジの世界観の話でした。

 

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