MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

ドットサイト照準器『カワセミを追え』



野鳥撮影の最終兵器ドットサイト照準器。デジスコドットコムの「超小型照準器システム DOS-HS1003」を買いました。

 

Fujifilm X-T5 / Tamron 150-500mm f5.-6.7

@F/6.7 1/2500s ISO-1600 500mm (35eq.750mm)

まずはFujifilm X-T5に照準器を付けての初っ端の撮影写真。カワセミがいつもと違う止まり木にいて少し距離があり追いやすくはあったけど、カワセミの捕食シーンを最初から最後まで追いかけて撮影できたのは初めてです。

どうせ付けても変わらないだろうと、今まで野鳥撮影でドットサイトを使ったことは無かったのですが、僕は舐めてましたね、、

想像してたよりも大分! 良いです!!

超小型照準器システム DOS-HS1003


僕が買ったのはデジスコドットコムの超小型照準器システム DOS-HS1003(本体部分:幅2.5×長さ4cm)。ドットの点は赤と緑の2色。カメラ上部のホットシューに装着するためのホットシューアダプター付き。ボタン電池も予備と合わせて2つ入っていて、つまりこれだけ買えば照準器をカメラに装着して使うことができます。

 

▼【超小型照準器】ホットシュー対応 DOS-HS1003

※商品名違いますがどちらも同じ商品だと思います(僕はアマゾンで購入)。

 

<ドットサイトを買った理由>

僕はカワセミの飛翔撮影では、カメラを三脚に乗せてファインダーを覗きながら止まり木にいるカワセミが飛び立つ瞬間を待って、飛んだ瞬間からシャッター押して追いかけるわけですが、それなりに離れた距離で引いて撮る時はまだしも、至近距離から望遠端で画角いっぱいに撮影する時は、撮れても飛翔中の1枚か2枚。飛翔の途中でどうしてもファインダーから外れてカワセミを見失ってしまいます。

僕が撮影してる所のカワセミは多い時でも水に飛び込むのが2回、3回ぐらい。すぐにどこか他の所へ飛び去ってしまうので、その少ない撮影機会で撮り逃しが少しでも少なくなるなら試しに一度使ってみようと、今回初めてドットサイト照準器を買いました。

 

<使ってみた感想>

Fujifilm X-T5に照準器を装着した状態

<良かった点>

1.カワセミの飛び込みシーンが目で追える

ファインダーを覗かず照準器越しに広い視界でカワセミが追えるので、想像してた以上にカワセミの一連の動作を目で追うことができました。これはほんと想像以上。


2.照準器本体が小さい

僕は野鳥撮影のカメラ機材はできるだけコンパクトにあっさりが好きなので(ガチっぽいのは好きじゃないw)、カメラに大きい照準器を付けるのは見た目的にも、荷物としてもあまり付けたい気持ちが無かったのですが、僕の買った「DOS-HS1003」は本体小さく、ちゃんとカバーも付いてるので僕はズボンの前ポケットに入れて持ち歩いてます。


3.設定が簡単

照準器はカメラへの設置も設定もいろいろ面倒なのかなと思ってたけど、ドットの点をファインダーの中央と同じに位置に合うように付属の六角レンチで調整するだけで、カメラに装着するホットシューアダプターも付いてるし、思ってたより設定は簡単。ただし、ドット点の調整は少しシビア。

 

<気になった点>

1.調整が少しシビア

付属の六角レンチで照準器のドット点のセンターとカメラのファインダー内のセンターを同じ位置に合わせて使うわけですが、この調整が結構シビア。例えば10メートル、20メートル先のほぼ定位置の止まり木にいるカワセミに照準器を合わせるだけなら問題ないけど、前後大きく飛び回る鳥や、右往左往しながら撮影する場合は照準器とカメラのファインダー内のセンター位置がけっこうズレやすいです。よは照準器を少し上から覗くのか下から覗くのかでもセンター位置が微妙にズレます。

2.手持ち撮影だと単眼タイプは向かない

僕の買ったカメラ上部のホットシューに付ける単眼タイプだと、照準器とカメラのファインダーを両方一緒に見ながらの使用は出来ないので、手持ちで上空の野鳥撮影(例えば上空を飛び回るツバメとか)をメインに使うのなら、カメラの横に装着して両眼視できるプレートやアダプターの付いた照準器を買った方が良いと思う。

 

▼【両眼視型】飛撮 両眼視R(DOS-HS05)

 

ただ、行動範囲がある程度決まってる池のカワセミとか、カメラを三脚に乗せての撮影なら照準器をカメラ上部に付ける単眼タイプでも十分かなとは思う。僕の場合のカワセミ撮影では単眼タイプで全く問題なかったです。

 

3.カメラ性能に依存する

当然だけどドットサイト照準器を付けても、最後はカメラのAF性能に依存する。フジのカメラだけで言えば、照準器を付けて野鳥は目で追えても、カメラのAFが一緒に追い続けてくれるとは限らない。なので照準器を付けたとしてもAF-S(シングルAF)でフォーカスが前後しないように固定するとか、場合によってはマニュアルで撮影した方が成功率は上がるかも知れない。

 

<他のメーカーと比べて>

ドットサイト照準器はカメラメーカーからも現OM SYSTEMの「EE-1」(野鳥用ドットサイトでは定番商品らしい)。Nikonからも「DF-M1」が出てます。僕がこの2つを選ばなかったのは照準器の上部分に覆いかぶさるようにカバーが付いていて視界が少し狭そうだなと思ったのと、単純に少しでも本体が小さい照準器が欲しかったから。ちなみに僕が住んでるタイでは「EE-1」や「DF-M1」でさえカメラショップで売ってません。なのでタイで照準器を使ってる人は大抵みんな日本から取り寄せてます。

 

Nikonのドットサイト照準器「DF-M1」

 


【まとめ】

カワセミを撮影した現場にて

ということでドットサイト照準器。色々書きましたが、僕はカワセミの飛翔撮影なら値段含めてデジスコドットコムの「DOS-HS1003」で十分じゃないかなと思いました。特に至近距離の飛翔撮影では大分役に立ってくれます。ツバメとかの高速で飛び回る鳥の飛翔撮影にも照準器は良いかも知れません。

ただシラサギとかアジサシ、あとサイズの大きい野鳥とかなら普通にファインダー覗いて撮影した方が構図も意識して撮影できるので良いんじゃないかと思います。なので飛翔撮影の全部でドットサイトを使うというよりも、超限定的にその目的のためだけにドットサイトを利用するのが良いのかなと思いました。僕の場合ならカワセミの飛翔撮影のためですね。カメラによってはAF-Sにしたりマニュアルにしたりと撮影での一工夫も必要かも知れません。ただこの照準器が役に立つことは間違いありません。

 

それとこのデスコドットコムのドットサイト照準器。箱や説明書、照準器自体の造りも所々手造り感がありますが、、本気で野鳥撮影してる人たちがしっかり考えて作った照準器のように感じます。その時点で購入して正解の照準器でした。

 

▼【超小型照準器】ホットシュー対応 DOS-HS1003

 

デジスコドットコムの照準器専用サイトも載せておきます。

tobitori.com

 

ドットサイト照準器『カワセミを追え』でした。


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