タイのバンコクにあるフジフイルムのショールーム『FUJIFILM X-SPACE』に行って、フジの新しい「X100VI」を触ってきました。
『FUJIFILM X-SPACE』は僕の家から車で15分ぐらいのところにあるので、たまに新しいカメラとかレンズが出たら訪れます。ここは何が良いってレンズもカメラも好き勝手触らせてくれるんです。それと平日しかやってないのでお客が少ない。この日も僕以外に誰もお客さんがいなかったので、自由にX100VIを触ってOVF(光学ファインダー)に切り替えたりしながらパシャパシャとシャッター押したりして触ってきました。
ちなみに僕は今使ってるメインのカメラがFUJIFILM X-T5で、その前はFUJIFILM X-E4を使ってました(そのもう一つ前はNikon D80)。
タイは3月1日にX100VIが発売されて、予約の段階から大人気ですでに売切れです。日本と同じで前機種のX100Vで火がついて、今もプレ値。その影響でX-E4にもプレ値が付いて、X-E4はタイで中古でも35,000バーツ(15万円)ぐらいはします。
どこかのタイミングで小さめのカメラを一つ、リコーのGR(できれば4が出た時)とか、もし安かったらX-E4を中古で買い直すとか、もちろんX100シリーズも一つ前の機種のX100V含めて気にはなってます。
「FUJIFILM X100VI」
実際触ってみて僕はしょー-じきにこう思いましたね。円安とかそういうの関係なくこのカメラは良くて18万円ぐらいのカメラかなと。デザインはまぁ人それぞれの好みだけど、質感はシルバーの部分の色が明るすぎるせいか、そんな高級感はしないなと。ただX-E4よりは間違いなく質感は上(値段もまぁ上だけど)。
<良いなと思った部分>
正直ワオっ!って感じはあまり無かったかも。多分性能面ではX-T5を持ってるからというのもあると思う。前に使ってたX-E4の時にシャッターボタンを付けたりサムレフトやカメラストラップも色々変えてみたりと外観をいろいろ気にした事があるけど、見た目重視でがっちりカスタムして使うカメラと考えたらそのベースにX100VIを選ぶのは有りっちゃぁ有りかも知れない。ただ逆に言えば、素のノーマル状態だと無駄をそぎ落としたスタイリッシュなデザインとも言えるけど、前のX100Vにはあった前面の切り替えレバーの赤の差し色も無く、少し味気ないというか未完成のような生身な感じはしてしまう。
<気になった部分>
実際持つと思ってたよりデカくて、重さもまぁまぁある。X-T5と一緒に並べてみると、カメラ上部のホットシューの部分のデッパリが無いだけで、ボディの基本サイズはX-T5とほぼ変わらないなと。僕はX-E4からX-T5に買い替えた時に、「重っ!デカっ!!」はあったので(今は慣れた)、X100VIも持った時の感覚はX-E4よりは少し大きく感じる。X-E4にXF27mm f2.8のパンケーキレンズ付けた方がカメラとしては小さいかな。
OVF(光学ファインダー)に切り替えて撮影できるのは、僕には良さがわからなかった。OVFだとファインダーで覗いた時の像のパースが実際の写真よりも大分効いてるし。ただそういうギミックがこのカメラの売りの一つなんだろうから、こればっかりは好み。
ただ僕が何よりも一番気になったのがX100VIのシャッター音。電子シャッターもメッカシャッターも「チチャ、チチャ」と、結構音がしょぼい。X-E4はシャッター音がすごい良いから。X-T5も「シャシャッ!シャシャッ!」と、しっかりしたシャッター音(音量という意味ではない)で悪くない。野鳥撮影で連写してる時なんかは撮っててけっこう上がる。まぁX100VIで野鳥撮影するわけじゃないけど、、
僕の中ではシャッター音で勝負付いたなという感じ。
「FUJIFILM X-T30 II」
タイではまだ現行機のFUJIFILM X-T30 II。はじめてまともに触ったけど、X-T30 IIってX-T5(時期的にX-T4かな)のミニ版みたいな感じですごい小さいね!思ったんだけど、小ささ求めてのコンデジだったらX100よりこっちなんじゃないかな? ただX-T5より小さい分、ダイヤルとかの軍幹部もなんかミニチュア感があって、ちょっと男心はあまりくすぐらないカメラかなとは感じたけど。
でも僕の奥さんとかが「カメラ欲しい」とか言い出したら、X-T30 IIのサイズ感は女性にはとても良いなと思った。
▼FUJIFILM X-T30 II(シルバー)
【まとめ】
という事で僕もX100VIを触ってきたわけですが、やっぱりどう考えても28万円は高い(実売の25万円も高い)。4年前のiPhone12と最新のiPhone15との値上げ幅なんかで考えると、X100VIも本当は19万円ぐらいで出ても良いはずの製品なんだと思う。その価格で出せないのは性能が上がったとか円安のせいだけじゃなくて、単純にメーカーがアップルほどの販売力が無くて商品単価を上げないといけないからなんだと思う。
コンデジ製品はリコーのGR IIIは後継機が出るかわからないし(出たとしても値段も一気に高くなる可能性もある)、マイクロフォーサーズなんかも最新コンデジの噂は聞かない。基本コンデジって悩めるほど数がないんだよね。そう考えるとX-E4も売らずにサブ機として残しておいても良かったのかなと今更ながらに少し後悔、、当時は値段も(11万円くらい)、本体の大きさにしても、コンデジと捉えたらX-E4は結構良いカメラだったかも知れない。X100VIを見て改めてそう思い返しました。
▼FUJIFILM X-E4
「FUJIFILM X100VI」を触ってきた。でした。
▼見て頂きありがとうございます。