MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

【X Summit BKK 2023】の感想



5月24日の富士フイルムの『X Summit BKK 2023』は見られましたでしょうか?

X Summit BKK 2023 新製品発表の動画はこちら


僕はスタートから最後までしっかりリアルタイムで見てました。今回はタイのバンコクにある「フアランポーン駅」から。チープなドラマ仕立ての新製品発表でしたが、、タイに住んでることもあり、場面場面の場所も一度は行ったことがある場所で、思い入れ高めに見てました。

▼こないだの週末にX Summit BKK 2023の舞台となったタイのバンコク「フアランポーン駅」で撮った写真です。


▼XF33mm f1.4の単焦点レンズで撮った写真とか動画です。

yotarosuite.com

 

棒読みセリフのせいでチープ感は否めませんでしたが、フジらしさというか、フジのカメラの目指してるところみたいなのは感じれて、個人的にはかなり好印象でした。正直こないだのNIKON Z8の発表会よりテーマがしっかりしていて良かったように思います。


予想通り「X-S20」がメインの新作発表でしたね。「XF8mm F3.5」の広角レンズや、スマートフォンとの新しい転送アプリ 「FUJIFILM XApp」の発表もありましたが、個人的にはやっぱり自分が使ってる「X-T5」のAF向上のファームアップデートがあったのが非常に嬉しかったです!早速アップデートして少し家の中でAF性能を試してみただけですが、AF-Cでのトラッキングの食い付く感じが前より良いかも知れません。特に僕のほぼライフワークと化してる野鳥の飛翔撮影では、AF性能は良いなら良いだけありがたいので、本当に有難い限りです。ここら辺は今度野鳥撮影に行ったときに実際に試してみないとちゃんとはわかりませんが。期待は持てます。

という事で、下記『X Summit BKK 2023』で発表された新製品です。

FUJIFILM X-S20

僕はあー良いなと思いました。第四世代の2600万画素に第五世代のプロセッサーとの4.5世代みたいな感じのカメラですね。もう4000万画素のX-T5を使ってる今となっては、野鳥撮影で画素数下げたカメラを敢えて選ぶ理由は無いので、買うことは無いと思いますが、まだX-T5を買う前でX-E4を使ってた頃だったら買い替えで購入しようと思ったかもしれません。やっぱりAF性能はX-E4とかの世代のカメラとは全然違います。野鳥撮影でもライブハウスでのライブ撮影でも基本動いてるものを撮影するので、飛んでる鳥の撮影ならX-E4にXF150-600mmのレンズで撮るよりも、X-T5にXC50-230mmのキットレンズでも確実に良い写真が撮れます。野鳥に限らずだけどAF性能は超重要です。


すこしフジフイルムの公式サイトでX-S20のスペックを見ましたが、X-T5よりクロップ無しでの電子シャッターの連写性能が20コマ/秒で(X-T5は13コマ)、しかも連続撮影枚数も上なんですね。プリ撮影でも20コマいける(X-T5はこちらも13コマ)。プリ撮影は電子シャッター一択なので20コマはけっこうでかいなと思います。カワセミが枝から飛び立つ瞬間なら羽をパタパタパタまでちゃんと撮れるんじゃないでしょうか。X-Tの13コマだとパタ、パ、パタという感じでなので。ただしメカシャッターでの8コマ/秒はちょっと少ないかなと(X-T5は15コマ)。ローリングシャッター歪みがあるので、プリ撮影以外では野鳥の飛翔撮影では基本メカシャッター多様にならざる得ないと思うけど、8コマだと人間が走ってるのをしっかり撮れるぐらいのコマ数だと思う。メカシャッターの連写8コマ/秒は被写体検出で虫だドローンだも追加した割には心伴い連写性能だと思う。飛翔撮影とかに重きをおかないなら連写はあまり気にならない話だけど。

で、X-S20ですがタイでは結構売れるんじゃないかと思います。18万、19万円ぐらいだとタイバーツでいうと5万バーツを切ってくるけど、タイの感覚、特にタイの人なんかだと5万バーツ以上か以下かで大分選択肢が変わってくるので、5万バーツ切りは選択肢に入る人が多そうな感じがします。X-T5はタイの販売価格は64,990バーツで、6万バーツ超えだったので発売と同時に開催されたカメラフェアの最終日でも在庫があって僕はそれを買えたので。やっぱりタイ感覚だと6万バーツはなかなかな金額です。


日本のネットコメントを見てると18万円は高いというのが多いようですが、大きな性能の違いとしては画素数ぐらいの違いのX-T5は23万円だし、まぁまぁ妥当な値段じゃないのかなって思います。野鳥撮影で金掛かり過ぎて麻痺してる部分もありますが。。ただ第五世代からはAF性能がほんと全然違ってくるし、バッテリーの持ちも前機種のX-S10だと300枚なので、本気撮りだと一瞬で無くなると思う。X-S10とX-S20となら僕だったら迷わずX-S20選ぶかなと思います。

XF8mm F3.5

8mmって星景写真とかですかね?僕は一度本格的な山の中での星の撮影で、Samyan 12mm F2のレンズを使ったことがありますが、XF8mm F3.5のF値はちょっと物足りなくないですかね。ただ『X Summit BKK 2023』での寺院とかでのXF8mmの作例はすごい良かったです。ちなみにタイではお寺とかタイの伝統的な踊りとかを撮影するカメラマンはなかなか周りからもリスペクトされる存在です(信仰心の強い国というのもあると思う)。僕も寺での写真用とかにいつか買ってしまうかも!

FUJIFILM XApp

今のCam Remoteのアプリよりも毎回面倒な設定なしで接続できるようになるってことですよね。今までのCam Remoteがいちいち接続の際の設定が面倒だったので、その面倒さが無くなるなら有難い事です。XAppは撮影枚数とか撮影した場所がアプリ内のマップで記録されるみたいですが、フジフイルムがどこまでプラットフォームを大きくしていけるかは謎だけど、場合によってはこれがフジのユーザー拡大の生命線になるんじゃないかとも思いました。Googleマップ上でのレビューとか、もっと言えばFacebookなんかでもそうだけど、どれだけ知らない人と知らない人が共存できるかがプラットフォームの要なので。音楽サービスのSpotifyなんかでもプレイリストを知らない人同士が共有できて人気に火がついたけど、「XApp」でフィルムシュミレーションのカスタム設定とかもアップできて、それを知らない人同士が簡単にダウンロードできてカメラに取り込める機能とかもあったら面白くなるんじゃないかと思います。


【総評】
タイのバンコクが舞台だったという事で住んでる僕としてはその感情移入とX-T5のAFのアップデート告知もあったので、なかなか満足な新製品発表会でした。『X Summit BKK 2023』のコメント欄で「X-Pro4の発表が無い!」とか「X-E5は出ないのか?」みたいなコメントが多くあったけど、まぁ事前にネットなどで出てた情報からも今回は無いだろうと普通に思ってたのでそこはという感じだけど。ただ富士フイルムが先だって公表していた”破壊的”とか”革新的”とかというのは今回の製品発表では全く感じなかったので(多分それが不満の声が多い原因だろうけど)、もしかしたら年内にもう一回大きな新製品の発表とかがあるのかも知れませんね(GFXのニューバージョンかな?)。できることならX-T5が過去のカメラになるような新製品の発表だけはまだやめてほしいけど。。X-E4の時は買ってそんな経たない内に一瞬でディスコンになったので。


とにかくAFをアップデートしたX-T5で週末にでも野鳥撮影に出掛けてきます。

 

まぁでもフジで野鳥撮影なら4000万画素のX-T5とかX-H2かな。