シグマから富士フイルムXマウント用の超望遠ズームレンズ「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS」が発売されますね(23mm f1.4の単焦点も)。しかも今月の9月21日!
ちょうどタイのBIG Camera(日本のとは関係なし)のカメラフェアに行ったら、シグマのブースで置いてあったので触ってきました。
SIGMA 100-400mm F5-6.3を付けてみた感想は軽い!とにかく軽い!! 僕の使ってるTamorn 150-500mm F5-6.7はもちろん、フジ純正のXF100-400mm F4.5-5.6のレンズよりも大分軽く感じます。実際の重量は違うけど体感的にはXF70-300mmと同じ感じ。X-T5に付けてなら男の僕なら我慢大会みたいな感じじゃなく片手で持っても撮影できます。タムロン150-500もXF100-400もそれは無理なので。特にXF100-400は同じ焦点距離のズームレンズなので、この重さの違いはけっこう大きい。
▼気になるとこだけタムロン150-500と比較(スマホでは右にスライド)
SIGMA 100-400mm | TAMRON 150-500mm | |
---|---|---|
正式名 | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS (Xマウント用) | TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD (Xマウント用) |
開放F値 | 100mm F5.0 128mmからF5.6 238mmから400mm F6.3 ※300mmの時はF6.3 |
150mmから229.9mm F5.0 238.4mmから370.1mm F5.6 382.5mmから473.5mm F6.3 486.8mmから500mm F6.7 ※300mmの時はF5.6、400mmは6.3 |
主な仕様 |
ステッピングモーターフォーカス機構 |
リニアモーターフォーカス機構 手ブレ補正 明記無し(気持ち約3段) 最短撮影距離:60cm (W) / 180cm (T) 最大撮影倍率:1:3.1 (W) /1:3.7 (T) 簡易防塵防滴構造 フォーカスリミッター:Full、最短~10m、10m~∞ |
サイズ | フィルター径 Φ67mm 長さ 199.5mm 質量 1,135g (三脚座除く) / +三脚座 118g(別売) |
フィルター径 Φ82mm 長さ 209.9mm 質量 1,710g (三脚座除く) / +三脚座 155g(付属) |
値段 | 106,920円 (税込) 2023年9月21日発売 |
209,000円 (税込) ※現在の最安値150,879円 2022年10月13日発売 |
公式HP | https://www.sigma-global.com/jp/lenses/c020_100_400_5_63/ | https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/a057x/ |
シグマ100-400mmは三脚座が別売り(税込13,750円)。付属でついて方が良いけど、レンズが軽いので三脚座がなくても手持ち撮影での持つ手のバランスは良かった。F値が200mm付近から開放でF6.3なのはちょっとな、300mm辺りでF5.6、200mmでF5ぐらいはほしい。フォーカスリミッターは6mの位置で鳥の撮影では使いやすくて良いなと思った。タムロンのは10mでリミッターの位置がちょっと遠い。
フジの超望遠ズームレンズ長さと重量 |
---|
【フジフイルム製】 XC50-230mm F4.5-6.7 (長さ111mm 375g) XF70-300mm F4-5.6 (長さ132.5mm 580g) XF100-400mm F4.5-5.6 (長さ210.5mm 1,375g) XF150-600mm F5.6-8 (長さ314.5mm 1,605g) 【他社製】 SIGMA 100-400mm F5-6.3 (長さ199.5mm 1,135g) TAMRON 150-500mm F5-6.7 (長さ209.9mm 1,710g) |
シグマ100-400mmはズームさせるとけっこう長く伸びてそれなりに長さがあるけど、仕舞った状態は199.5mmとカメラバッグにも収まりが良い。とにかくレンズが軽いので(X-T5本体合わせてもタムロン150-500単体よりも軽い)超望遠ズームレンズと考えたらシグマのは大きさと重さで悩むことはまず無いと思う。
▼X-T5に装着して撮ってみました。
撮ってて写りは悪くないけどワオ!って感じまでは無かったかな。シグマライクな青味と紫がかった赤が強く出る感じでSIGMA18-50のズームと写りが似てるなと思った。フジな写りを求めるんだったら同じ焦点距離ならXF100-400mm f4.5-5.6かな。XF100-400はたまにすごい写りをするので。ただXF100-400はとにかくレンズが重くて付けてるときのバランスもあまり良くない(なので余計重く感じる)。2016年発売の8年も前のレンズでもあるので(写りの方向性も少し古い)、今から買うなら値段含めてもシグマ100-400なんじゃないかなとは思う。ただシグマ100-400のAF性能は実際鳥を撮ってみないとどの程度なのかはわからない。
【タムロン150-500とかと比べて】
僕も使ってるタムロン150-500mmよりも断然軽いし持ちやすい。それとシグマ100-400は手振れ補正の効きがすごい良い(試して一番おーって思った点)!フジ用の超望遠ズームレンズの中で手振れ補正の効きは一番良いんじゃないかなって感じた。ただ、タムロンのと100mmの焦点距離の違いは特に野鳥撮影だと大きくて、400mm(35mm換算で600mmではあるけど)だとカワセミとかの飛翔でも場所によっては扱いやすい焦点距離ではあるけど、あと一歩欲しい状況の方が多いんじゃないかと思う。逆に400mmで事足りる撮影しかしないなら、300mmでも事足りることがほとんどだと思うので、同じ値段ぐらいで300mmでF5.6で撮れるフジ純正のXF70-300mmを買った方が良いかも知れないし、望遠域が絶対に必要なら(僕は必要だった)Tamron150-500mmとかXF150-600mmにしないと、結局見堕ちする大きさでしか鳥が撮れなくて、撮影後にトリミングしたとしても満足いかないかも知れない。400mmのレンズは最強レベルなら話は別だけど、それ以外は何かしら妥協と引き換えって感じがする。
【興味のある点】
それでもシグマ100-400で少し興味があるのが、上空を飛んでる鳥の撮影とか水辺での飛翔撮影。青味掛かったシグマの色は背景の空のブルーが綺麗に写るんじゃないかなと。少し濁った川や湖でも青っぽく写してくれるんじゃないかなと感じる。結果的にそういう撮影では良い写真になるんじゃないかなと思う(タムロンは緑には強いけど空とか青系には弱い感じがする)。なので実際に使ってみたいという興味はすごいある。僕はフジはタムロン150-500を持っちゃってるので、ソニー機と一緒にEマウント用のを買うのは水辺の飛翔用とかでワンチャンありだなと少し考えてます。
タイだと富士フイルムXマウント用は37,900B。日本円で157,000円。タムロン150-500mmもこっちでは23万円ぐらいしたから(僕はこっちで買った)、、日本と比べると大分高い!
フジ用のSIGMA100-400は買う人がそれなりにいるんじゃないかと思うので(フジ用のタムロン150-500はネットでも全然参考がなくて買うしかなかった)、誰かがこのSIGMA100-400mmとフジのカメラで野鳥撮影(カワセミとか猛禽類なんかの飛翔写真が見たい)してSNSなんかでアップされるのを期待して待ってみたいと思います。
▼9月21日発売!フジ用SIGMA 100-400mm F5-6.3
▼僕が使ってるTamron150-500mm f5-6.7
見て頂きありがとうございました。