タムロンの150-500mm F/5-6.7 フジ用買いました!タムロンの150-500mm F/5-6.7 フジ用買いました!!
フジフイルムでの野鳥撮影の最後の砦、タムロン150-500mm f5-6.7買いました。2022年9月頃に発表されて、で、2022年10月頃に発売されて、散々悩んで結果的にフジの超望遠域のズームレンズすべて野鳥撮影で使って、2023年3月12日、タイのお札55枚を握りしめて買ってきましたよ。高かった!日本より6万円ぐらい高いのもあるけど、それ以上にここまでの道のりに使った時間と苦悩と費用がとても高かったです。クリスマスも元旦もプーケットでのバカンスまで野鳥撮影に勤しんで奥さんもこんな僕と一緒に超絶協力してくれました。これ見知らぬ誰かのことだったら「こいつバカでしょw」と自分でも思うぐらいのバカっぷり。まぁでも良いんです、すべてに本気が僕の生き方なので。
という事で、このレンズを持ってテスト撮影をしに行った時の写真や、写りとかの感想は下のブログの方に超長文でアップしました。良かったら参考に是非。
▼Tamron 150-500mm(フジ用)でテスト撮影
yotarosuite.hatenablog.com
という事で、こちらではレンズ本体のレビューいきます。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)
でかい!重い!だけど出来は良い。XF150-600mmよりも長さは短いですが、1710gと重量はあります。XF150-600mmとかXF100-400mmもだけど、もうこれ本気撮りじゃないと買おうと思わない重さですよね。。
<スイッチ類>
■VC MODE
超ポイントなのが一番右の手振れ補正関係の「VC MODE」スイッチ。ここが通常撮影時のモード1が手振れが付いてないんじゃないかと思うぐらい手振れ補正が効かないんです(僕がショールームで触って手振れ補正が効かないと思ったのもこれが理由)。。これをモード3(フレーミング重視)にすると、野鳥以外でもちゃんと手振れ補正が効いた撮影ができます。ただ、フジの純正レンズと比べると手振れ効果は弱いです。ちなみにモード2は流し撮り用です。
■VC/ON
手振れ補正のON/OFFスイッチ
■MF SPEED
これが結構くせ者で、、マニュアル撮影のときにモード2にするとよりじっくりピント合わせができるという機能らしく、オートフォーカス時は関係のないスイッチとの事ですが、実際撮影をして見比べてみると、モード2の方がAF時でも誰が見てもわかるレベルでよりピント面が解像します。ただ飛翔撮影ではまだしっかりとは試してないので、そういった時にどう影響するのかは、まだ謎。
■FULL
フォーカスを全域、10Mまで、10Mから無限遠と3通りに切り替えられるスイッチ。これ5Mまでとか、5Mからだったら良かったのになと思ったのですが、もしかしたらフジ純正と被ったらダメとかの縛りがあるのでしょうか?そこら辺は謎です。
<ズームロック>


これが超絶便利です。焦点距離をロックして手などが触れてズーム位置がずれないようにできます。もうちょっと固かったら良かったかな。でもこのロック機能があるのと無いのとではかなり違います。決まった焦点距離の場所なんかで積極的に400mmとかにロックしたまま撮影ができるし、特にこのレンズは500mm側でF6.7だけど、490mmではF6.3にできるので(実際は473.5mmでしたが)、昼過ぎなどの時間帯で少しでもF値の明るさが欲しい時に490mmでロックして固定したまま撮影できるのは有難いです。このロック機能はXF150-600mmのレンズとかでも採用すべきでしたね。
<フォーカスリング>
これ素晴らしいなと思うんですが、フジの純正レンズと違ってフォーカスリングが後方、つまり手元の方にあります。AFでピントが合いづらい時に、マニュアルで瞬時にピント調整というのが、レンズの持ってる手を移動させないまま指でコントロールができます。超望遠ズームはとにかくレンズが重たく、ちょっとした手の移動も大変なので、これは実用レベルで有難い配置だと思います。
<絞りリング>
このレンズはフジの純正レンズにある絞りリングが付いてません。F値を変えるにはカメラ本体のダイヤルで変えないといけませんが、重い望遠レンズの場合、少しでも手持ちでの誤作動が無いようにしたいので、XF150-600mmやXF100-400mmでは間違って絞りリングを回してしまう事が多かったので絞りリング無しはアリだなと思いました。
<三脚座>
けっこう鉄みたいな感じでしっかりした造りの三脚座。地面に置いてもフロント側とかカメラ側に傾くことがないし三脚座の高さもないので手持ちで歩く時にもここを持ちながら歩きやすいです。(ただし重いけど)
<レンズ口径>
レンズの口径(フィルターサイズと言うのかな?)は82mm。XF150-600mmなんかと同じです。サイズがでかいので、レンズフィルターの値段も高いです、、僕はKenkoのを買いました(というよりタイでは選べるほど種類が無いです)。
<フード>


このレンズ、フードの先端がシリコン製になってて、地面に縦置きできて有難いです。フジのは先端もプラスチックで、傷つきそうで縦置きできないですよね。このフードもだけど、レンズ全体のスイッチ類やフォーカスリングの位置。ロック機能とかもフジのレンズに比べてタムロンは野鳥撮影の経験値が高い造りをしてるなと感じます。ちなみに写真の白っぽいテープ線はフィルムをまだはがしてないだけです。なんとなく買ったばかりで、まだ傷つけたくないみたいな。。
【総評】
つーことで、フジの野鳥撮影最後の砦タムロン150-500mm f5-6.7。ネットも動画もレビューサイトも、使われてる方からのアドバイスもすべてを見つくして購入したので、かなり遠回りをしましたが、買って良かったです。人それぞれ撮影の仕方、使用用途も違うでしょうが、カワセミから猛禽類の撮影まで、特に飛翔撮影に重きを置くなら(AFスピード速いです)、フジの野鳥撮影のレンズとしては、今現在ベストな選択なのかなと思ってます。
ただ野鳥撮影というカテゴリーで考えたら、そもそもフジのカメラのAF性能はベストだとは思っていません。もう最後は意地。フジのカメラで野鳥を撮りきるんだと決めた時から、望遠ズームレンズ選びの苦悩の日々が続きました。まじで一回水辺での飛翔撮影の時に(ハリオハチクイの高速飛翔)、あまりにもXF150-600mmのAFスピードが遅すぎて怒りでカメラとレンズを池に投げ捨てようかと思ったぐらい。。それでもショールームで初めて手にしたX-E4でシャッター押した時の写真の写りに感動してX-E4を購入して、野鳥撮影に興味を持ってXC50-230mmのレンズを中古で買って、紆余曲折しながらカメラ本体をX-T5にして、そしてXF70-300のレンズを買って、1.4倍テレコンバーターも買って、XF100-400mm、XF150-600mmのレンズも何度もレンタルして野鳥撮影で試して、もう最後の最後、これだダメならソニーかキャノンにカメラごと移行しようと思って、最後に辿り着いたタムロン150-500mm。100点ではないけど、“良し!”という感触です。
ちなみにフジ用のタムロン150-500mmはリコールされてるシリアルナンバーの製品があるので、購入の際はショップに確認してから購入をおすすめします。
次回はまた『XF70-300mmF4-5.6を手放した話』を続けていこうかと思ってます。