MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

「FUJIFILM X-T50」とレンズを触ってきた話 #02(レンズ編)

新発売のXF16-50mm f2.8-4.8

 

フジフイルムの新型標準ズームレンズ「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」を触ってきた話。「FUJIFILM X-T50」とレンズを触ってきた話 #02(レンズ編)いきます。


▼X-T50の話 #01はこちら

www.monokiri.net

 

FUJIFILM X-SPACE』にて


タイ・バンコクにあるフジフイルムのショールームFUJIFILM X-SPACE』に行って、新発売のFUJIFILM X-T50や標準ズームレンズXF16-50mmF2.8-4.8なんかを見てきました。特にXF16-50mmの方は、僕がずっと使ってるXC15-45mm f3.5-5.6と入れ替えで少し欲しいなと気になってたレンズです。

 


「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」

フジのXシリーズ(APS-C)には所謂キットレンズと言われる、カメラとセット販売で付いてくるスタートアップみたいな感じの標準域のズームレンズに、XC15-45mm f3.5-5.6、XF18-55mm f2.8-4、それとXF16-80mm f4もかな。主要なので言えばこの3本があって、その中のXF18-55mm f2.8-4の新型として今回新しく4000万画素対応レンズで販売されるのがこの「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」。

僕と同じようにX-T5だったり、X-H2なんかの高画素機を持ってる人は特に気になってる人が多いレンズだと思うけど、正直ネックは金額なわけです。


日本では実売110,000円ぐらいで、僕が住むタイでも26,990Bなので12万円いかないぐらいと大体日本と変わらない価格帯。最近のフジは値段が上がったとは言え、F2.8通しのズームレンズよりは立ち位置が下がるレンズが10万円超えとなかなかの値段。フジを使ってる人なら新型16-50mmが悪いレンズじゃないんだろう事は分かってるわけで、重要なのはこのレンズを自分の中でどう納得させられるか。

 

<重さ・見た目>

新型16-50mmを自分のX-T5に装着

(左)新型16-50mmと(右)XC15-45mm


僕のX-T5にも付けさせてもらったけど軽い。新型16-50mmは想像以上にレンズが軽い(240g)。さすがにXC15-45mm(135g)よりは重いけど、SIGMA 18-50mm f2.8の小さいあのズームレンズよりも軽いらしい。

ただ、想像してたより見た目にかなりプラスチック感がある。僕の使ってるXC15-45mmもプラスチック感が強いけど、言っても日本円で新品を2万円ぐらいで購入してるので。XF16-50mmは「11万円でこの質感か~」はちょっとある。。XF35mm f1.4とかXF23mm f1.4の単焦点レンズを触った時の金属のひんやり感みたいなのは全く無かったかな。

 

<写りやレンズ性能について>

XC15-45mm f3.5-5.6 @F/5.6 45mm

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/4.8 50mm

XC15-45mm f3.5-5.6 @F/5.6 45mm

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/4.8 50mm

XF200mm f2でも撮影


僕の使ってるXC15-45mmと撮り比べてみたけど(どちらも撮って出し)、ほっとんど変わらない写り。撮ってる時の感触としては「XF16-50mmの方がシャキッと写るかな」はあったけど、実際は高画素対応レンズを使ってるという気持ちの違いがあるぐらいで、写りに関しては微妙な差ぐらいしか無いように僕は感じた。X-SPACEに置いてあったXF200mm f2で撮ってみたら流石にこんな一枚でも違うなという写りしてたけど、標準ズームレンズでの違いってほんと誤差だと思う。


・最短撮影

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/2.8 16mm

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/4.8 50mm

XF16-55mm f2.8 55mm側の最短撮影


新型16-50mmは寄って撮影できるのも売りの一つでフジの最強標準ズームXF16-55mm f2.8と比べてもかなり寄れる。特に望遠端の55mm側は体感的にもフジの他の標準域レンズのどれよりも寄って撮影できる感じ。ただ近づいてアップで虫でも撮るなら別だけど、テーブルの食事を撮るぐらいなら僕が使ってるXC15-45mmでも大分近づいて撮影できるので、最短撮影のために新型16-50mmを買いたいとは思わないかな。


F値(絞り)について

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/2.8 16mm

XF16-50mm f2.8-4.8 @F/4.8 50mm

XF200mm f2だとやっぱり写りが違う


新型16-50mm F2.8-4.8は、開放F2.8で撮れるのはテレ端16mmのみで、16.5mmからはF3.2になって、27mmの時点でF4になってしまうので、明るいF値で撮れる焦点距離は何気に少ない。旧型18-55mmの場合は18mmでF2.8なわけだし、せめて新型も16~18mmまではF2.8で撮れるとかだったらもっと魅力的だったのになとか思う。雑な言い方をすれば超望遠は別として、普通に撮る分にはF2.8より明るい領域からスマホじゃ撮れない特別感のある写真が撮れる感じがして、F2.8で撮れないんだったら新型使おうが旧型使おうが、XC15-45mmなんかを使おうが、もうほとんど写りは変わらないと思う。


 

【まとめ】

参照元 : fujifilm-x.com

 

ということで、新発売のXF16-50mmF2.8-4.8を見て来たけど、やっぱり11万円はちょっと高いかなぁ。。インナーズームだし、防塵・防滴仕様だし、全然悪くないんだけど(ただし手振れ補正は内臓されてない)、F2.8通しとか、シルバーとかの特別カラーがあるとか、なー-んか特別な何かがないと、ただただ高いだけでXC15-45mmから入れ替えするほどのテンションが僕は起きませんでした。

ちょっと思ったのが、キットレンズと呼ばれる類のズームレンズはどれか1本持ってたら多少の写りや性能の違いはあっても、わざわざ買い替えてまで新しくする必要は無いのかなって今回新型16-50mmを見に行って感じました。


僕はXC15-45mmを持ってるので、それならそれをそのまま使えと。仮に旧型XF18-55mmを持ってるならそれを、XF16-80mm f4を持ってるならそれを。もしまだ一本も標準域のズームレンズを持ってなかったり、今回初めてフジのカメラを買うとかだったら、カメラと一緒に新型XF16-50mmを買うのはアリなのかなとは思ったけど。キットレンズとか便利ズームという類は進化しようが結局はそういう使い方のレンズなのかなって。

 

 

XF16-55mmF2.8 R LM WR

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

XF200mmF2 R LM OIS WR


ところでフジフイルムのXシリーズ(APS-C用)のレッドバッジとかハイクラスな高級レンズはどれも発売されてから5年とか6年、特にレッドバッジなんかは10年ぐらい前に出たレンズばかりで、今それをわざわざ買おうという気はなかなか起こりません。。

そもそもXシリーズの良いところって、APS-Cなこともあってフジの最高クラスのレンズがそこそこの値段で手に入るとこが魅力だったりしたんだけど、今は中古含めて値段も上がってしまったし、しかもここ最近のフジはハイクラスは手つかずで中級クラスや便利ズームといった類のレンズばかりをアップデートしている感じがします。

 

買う買わないは別として、ハイクラスな高級レンズもアップデートしてくれないと「金貯めていつか買うぞー俺」みたいな、フジに対する自分の中の盛り上がりみたいなのが生まれてきません。。ニコンのプレナみたいな、シグマのアートラインみたいな、フジのカラーイズムを凝縮した特別なレンズでも出してくれないですかね。

 

 

▼新型XF16-50mmF2.8-4.8


▼フジの標準便利ズーム

 

FUJIFILM X-T50」とレンズを触ってきた話 #02(レンズ編)でした。

次回は「GF500mm F5.6」の事ちょっと書きたいと思います。

 

▼見ていただきありがとうございます。