MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

「Nikon Zf」を見てきた話。

Nikon Zf」

5年半ぶりの日本。ついでに日本に来たがてら『ニコンプラザ東京』に行ってNikon Zfを見てきました(ビックカメラSONY α7C IIも)。

 

良いですねZf。ZfcはおもちゃみたいだったけどZfはボディが大きいせいか、色が黒ということもあってか(Zfcも後から出た黒はけっこうかっこいい)、カメラ本体の質感も良く見えます。それとカメラを縦にしてもモニターがちゃんと縦表示になってくれる。Zfcではモニターが横表示のままで、これが特に許せなかったので。僕が今メインで使ってるFujifilm X-T5も、その前に使ってたFujifilm X-E4ももちろん縦表示になります。

レンズキットに付いてくる40mm f/2(SE)

レンズキットに付いてくる40mm f/2(SE)。28mm f/2.8(SE)の単焦点レンズもだけど、ZfcやZfに合わせてレトロなデザインにしてるんだろうけど、僕が感じたのは・・なんか復刻版のリーバイス501に復刻版の1stとか2ndのGジャン合わせたようなニセモノ感がちょっとあるなって。。こういうのってどっちかは当時モノにしないと成立しにくいよなーとか感じてしまいました。買うならレンズキットでも良いかなって思ってたけど、実物見たら買うなら本体だけかなって。僕はですよ。


Zfに100-400mm f/4.5-5.6装着

「超望遠とZf」

ニコンプラザ東京でZfに100-400mm f/4.5-5.6の超望遠ズームレンズを付けさせてもらいました。180-600mm f/5.6-6.3も付けて見たかったけど、そっちはZ8に付いてたので。で、Zfと100-400mm。それにZf用エクステンショングリップのZ f-GR1も着けてもらって。これがなかなか持ったときのバランスも、超望遠を付けたZfとの見た目も悪くないです。

 

Zf用エクステンショングリップZ f-GR1

僕は普段Fujifilm X-T5にTamron 150-500mm f5-6.7の超望遠ズームレンズを付けて、エクステンショングリップとかは装着せずに野鳥撮影をしていますが、X-T5に150-500もZfに100-400+エクステンショングリップも、どちらも大体同じ2キロちょっとですが、Zfに100-400は持った時のバランスとエクステンショングリップを着けたZfの握り感もX-T5に150-500と比べて大分良いなって感じました。単純にニコンの100-400mmの重量バランスがすごい良いのかも知れませんが、大分持ちやすいなって僕は感じました。

ところでNikon Zfですが、日本では「超望遠レンズを付けるようなカメラじゃない」感でレビューされてるのを多く見かけますが、ニコン・インディアとかではオフィシャルでも思いっきり野鳥とか動物撮影を前面に出してますよね。ところ変わればという事でしょうが、僕もタイでZ8やZ9と同じAF性能を持ったZfに超望遠を付けて普通に野鳥撮影とかで使ってみたいです。


ニコン・インディアより

youtu.be

 

「2450万画素ってどうなんだろう?」

ただちょっと気になるのがフルサイズ機のNikon Zfで2450万画素ってクロップを多用する野鳥撮影ではどうなんだろうなって?DX(APS-Cサイズ)クロップでの撮影で1000万画素。APS-C機のFujifilm X-T5(4000万画素)もカメラ内デジタルテレコンで2倍でのクロップ撮影だと1000万画素になって、パッと見でも解像感も失われるし、写真自体もけっこう粗さが目立つので、仮にZfに180-600mmの超望遠ズームレンズを付けたとして(Zf買うなら180-600mmも買いたい)、クロップ撮影だとそれほど満足のいく画が出てこないんじゃないかと思ったりもします。そういう意味では確かに「超望遠レンズを付けるようなカメラじゃない」のかも知れません。そこはちょっと悩みどこ。

「100-400mmを付けたZfのAF性能」
ショールームの中で触っただけなので、正直わからないっちゃぁわからないけど、カワセミの置物があって、サッピッ!サッピッ!という感じで瞬時にカワセミの目にピントが合ってくれました。ただ家で奥さんのぬいぐるみに僕のX-T5とTamron 150-500mmで同じことしてみたらサッピッ!サッピッ!と同じように瞬時に目に合いました。。

 

Z8に装着してあった180-600mm f/5.6-6.3

 

 

Sony α7C II」

ビックカメラSony α7C IIも見てきました。正直、野鳥撮影のしかもカワセミなどの高速で飛ぶ鳥の飛翔撮影のみに限って言えばソニー機が一番なんじゃないかと個人的には思います。キャノン、ニコン、それにOM-1とタイの同じ場所で同じ野鳥の飛翔撮影で何度も目にしてきて、メーカーとか写りの好き嫌い、撮影者の腕の良し悪しを除いたカメラ性能だけで言えばソニー機が断トツにナンバーワンなんだろうなって。

発売したばかりのα7C IIは、ちょうど僕が日本にきたタイミングでお店に在庫もあって、その場で買ってタイに持ち帰れるので非常に心揺らぎました。。AIAF(高精度の被写体認識AF)ですか。確かにカメラのAF性能は少し触っただけでも良いのがわかります。最大で秒間10コマの連写性能はちょっと物足りないけど、このAF性能と引き換えなら全然あり。メカシャッター時は電子先幕のみでシャッタースピードは最大1/4000まで。1/2000以上だとボケ欠けが出やすいともネットで見たけど、超望遠端のレンズだとF値が高めなのでX-T5で電子先幕で撮ってボケ欠けが出た記憶とかはありません。ただ個人的にはソニー機はなんかビデオカメラとかビデオゲーム的な機器を触ってるような感じで、“ザ・カメラ”って感じが全然しません。カメラに限らずソニー製品は一つも持ってないので、単純に自分の好みじゃないだけかも知れませんが。。

 

ソニー機買うなら使いたい200-600mm


ところでソニーは非常にいやらしくて、タイなどの海外で売ってるソニー機は日本語が入ってない上に、後から日本語を入れることもできません(フジフイルムやキャノンは日本語が入ってるし、ニコンも有償だけど日本語をインストールしてくれる)。そして、日本で売ってるソニー機は日本語が入ってるけど、逆に日本語以外は英語すらも入ってないし、後から入れることもできません。で、日本では海外からの旅行者用にインターナショナル版(中国語とかが入ってるタイプ)が8万円近く高い値段でビックカメラなんかで置いてありました。ほんとソニーはやらしいなって思うけど、僕が日本語の入ったソニー機を使いたいなら日本で買うしかなくて、しかも海外では保証外で海外のソニー修理センターにも出せないそうです。。なんじゃそれって感じだけど。。まぁタイに住んでる間はカメラに限らずソニーモノは一切買う事がないかも知れません。多分こういう部分もあまり好きじゃない理由の一つかも。

 

タイ人の友人からZf買ったと写真が送られてきた

ところでタイではNikon Zfがすでに販売されてます(日本は10月27日発売)。Fujifilm X-H2にXF150-600mmを使ってた僕のフジフイルム仲間のタイ人は、フジのカメラもレンズも全部手放して完全移行でNikon Zfを購入したそうです。。「野鳥撮影用に180-600mm買いなよ」って誘惑してるのでw、友人の実機で実際の野鳥撮影で試してから、買おうかどうしようか考えようかなって思ったりしてます。タイではZ8も普通に売ってるし、多分Zfも欲しかったらいつだって普通に買えると思うので焦る必要はないと思ってます(ただし日本より高い)。

 

僕のX-T5にXC15-45mmのズームレンズ(銀色)を付けた写真

さて僕が使ってるFujifilm X-T5とNikon Zfを比較して。どちらもクラシックな見た目ではあるけど、方向性はけっこう違うように実機を見て感じました。X-T5はクラシックな見た目をした現行機。Zfは現行性能を搭載したあくまで復刻版という感じで、スペシャルではあるけど、流れというかシリーズ性のないワンオブザワンのような印象。良い意味で個性的だけど、悪い意味で洗練されてないというか、Zfcほどじゃないけど、チープ感は少し感じるかなって。NikonのロゴとかZfの中抜き文字も敢えて昔風の書体を採用してるんだろうし、もちろんそれが特別な事であって、そういう一つ一つの細かな再現性がこのカメラの魅力でもあるんだろうけど。。

 

とは言っても、僕も元々ニコンを使っていて、ニコンの写りは好きだし、カメラメーカーとしてのニコンも好きではあるので(と言うより最近のフジフイルムのカメラ販売の姿勢に嫌気がして新しいレンズを買う気がしないのです)、買うならスペシャルな匂いのするZf。その時は僕もフジのカメラもレンズも全部手放して完全移行するつもりです。その時はもうキッパリと。

 

長々と・・・「Nikon Zf」を見てきた話。でした。

 

Nikon Zf(ボディ単体)

Nikon Zf + 40mm F2 SE(レンズキット)

 

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