MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

フジの神レンズ「XF35mm f1.4」

写真一番右フジの神レンズ「XF35mm f1.4」

写真一番右フジの神レンズ「XF35mm f1.4」

fujifilm-x.com

写真一番右の「富士フイルム フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」。フルサイズ換算53mmのフジフイルムの『神レンズ』と呼ばれてる単焦点レンズ。

長くフジフイルムのカメラユーザーを牽引してきたレンズで、良くも悪くも「これがフジ」って写りをしてくれる定番中の定番レンズいう事で良いでしょうか。僕も大好きで使ってます。


簡単に言えば「綺麗にボケる」。いかにも「良い写真」という写真が撮れる。それと見た目が角型フードのせいか大物感がある。

苦手なのは、蛍光灯みたいなフェイクな灯り。いろんなものを一緒に撮ろうとしたとき。商品として販売するための商品撮影。


得意なのは自然光。そして植物!花は実際よりも綺麗というより、美しいという言葉が似合う写りをする。人も特に女性は実際よりも美しく写るかもw


夜もf1.4の明るさで本当は得意分野のはずだけど、なんか眠くなる写りをする。でも中華街とか、壺的な時代背景も感じれた方が味になるものだと、その眠さが良い写真にしてくれる。

ライブハウスは超苦手。このレンズ、「情」を写すのは得意だけど、音楽や人の「熱」の部分を写すのはすごい苦手みたい。


食い物は、家系ラーメンみたいにコッテリしたものは美味しそうに写る。だけどそうめんはダメ。

ビールとかコーヒーみたいに、泡感があるものはすごく良い。赤ワインも得意だと思う。でも白は不得意かも。

 

フジフイルムのローラって感じで「XF35mmF1.4かそれ以外か」ぐらい、これを基準に比べられる。

それなりに写真歴が長い人は、この先を求めてフォクトレンダーの「ノクトン35mm F1.2」とか別のレンズを求めるみたい。だけど長嶋の記録は抜けても、長嶋の記憶は抜けない。野村監督がよくそんなようなこと言ってた。


フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」とは正直悩む。F2の方が値段も安いし、似たような写りもするし、新しい分AF速度も速いから。

だけど何か違う写りがする。XF35mmF1.4をF2に絞って同じにして撮っても、やっぱり何か違う。

多分、僕以外の人もこの違いがよくわからないけど、それでもやっぱり何か違うから、今でも「XF35mmF1.4」を使い続ける人が多いんだと思う。


とりあえず、買って損もするかもしれないし、これじゃないって思う人もいるかも知れないけど、それでも「富士フイルム フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」。富士フイルムのカメラを買ったからには、このレンズだけは使わないと始まらない。それは使ってみて思った。