MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

【Fujifilm X-T5】で撮ってみて


早速買ったばかりのX-T5を持って少し写真を撮りに行ってきました。まだ説明書とかも全く見てなくて、設定に関してはX-E4をなぞりながら「はいはい、これはあれね」ぐらいの感じで、一昨日も鳥を撮りに行きましたが、その時は連射シャッターが設定画面でOKにしても反映されず、、カメラ左側のダイヤルの下にも切り替えダイヤルみたいなのがあることを知ったばかりです。。

さて、X-T5を買った次の日。時間は夜の8時53分。バンコクへの入口でもあり、そしてバンコクから外へ旅に出かける人や、生まれ故郷へと里帰りする人など、日本でいうと東京駅のような位置づけのバンコクにある夜の『フアランポーン駅』にカメラを持って行ってきました。ちなみにここは閉鎖されるという話ですね。モノレールみたいなBTSやMRTにタイの電車も統一されていくようです。


与太郎組曲「20時53分 フアランポーン駅」
Fujifilm X-T5 / XF35mm f1.4 R

カメラを構えて思ったこと。X-E4と比べると圧倒的に重さもですが、見た目のサイズ感もあるので、カメラを構えると周りの人たちが少しシャキっと身構えてしまいますw ライブハウスでの撮影でもそうですが、人も景色の情景も自然なら自然なほどリアルな写真が撮れると思います。逆を言えば僕とカメラが自然な情景を邪魔しているという事でしょう。X-T5は本気撮りのカメラとしては比較的小さな部類に入るとは思いますが、十分大きなカメラです。彼女に少し持ってもらうと普通に重たがります。


<X-T5で撮ってみて>
X-T5はとにかく写りが良いです。パシャっと撮ってディスプレイで確認したときの表示される写真の写りがとにかく綺麗です。僕の感覚でX-E4の時の3倍から4倍は写りが良いんじゃないでしょうか。フォーカスもピッ、ピッぐらいの感じで合ってくれます。ただ、カメラの解像力が上がったことで、パーフェクトなピントをAFで合わせるのは前より少し難しくなったように感じます。X-E4ではあっちもこっちも一括りというピント面だったのが、あっちかこっちかをちゃんと合わせるような感じがします。なので家に持ち帰って写真データをPCの大きな画面で確認すると、「あーこっちにピントが合っちゃったんだ?」のような、少し自分の意図とは違うピントをした写真も何枚かありました。X-T5の本体ディスプレイであともう少し拡大表示ができると良いんですけどね。画素数が増した分、ディスプレイでのチェックは逆に少し難しくなったように思います。


<色味とかボケ感>
色の階調が圧倒的に増して光の部分も影や暗い部分もぐっと色ノリが増したように感じます。すごい昔の話ですがプレステからプレステ2になったときのバイオハザードみたな感じでしょうか(プレステ3からは持ってないしゲーム自体しなくなったのでわかりませんが)。ただXF35mm f1.4独特のボヤっとしたボケ感みたいなのは前より少なくなった印象を受けます。解像力が増したという事は当然背景などのボヤっとした感じもくっきりしますので、いわゆる絵写真みたいな『フジフイルムぽい写り』という部分は前より弱くなったのかなと。その分、写真という写りの良さは大分増したように感じます。まだ自分の目がX-E4の写りに慣れてるせいか、少し違和感みたいなものもありますが、4020万画素のここからが新しいフジの『フジフイルムぽい写り』なのかも知れません。


<現像してみて>
僕は現像ソフトはLightroomも使用してますが、大きな画面で作業してるとすごく分かりやすいのですが、4020万画素で撮った写真は、まさにリアルな実世界から描写したようです。これは正直今までのX-E4では一度も見た事の無かった写りです。ただ一つ注意したい点は4020万画素で撮ったRAW画像は今まで以上にノイズ(細かい点々)が乗りやすくて、実際よく乗ります。その為、現像ソフトでのノイズ処理も今まで以上に気を使わないといけません。ここはほんと微調整が必要です。ただほんと誰が撮ってもX-T5は今までとは違う写真の写りを感じれるはずです。


【総評】
X-T5で撮ってみて思ったことは、写りを求めたらもうX-T5やX-H2が出てしまった以上、フジでは4020万画素のカメラを選ぶべきなんじゃないかと。3方向チルトがとかカメラ本体のデザインはその人自身の好みですが、写りに関しては圧倒的に4020万画素のX-T5の方がX-E4より上です。少し曲がった見方をするとX-T5の4020万画素の写りならようやくフルサイズ機とも勝負ができるのかなと感じました。ただ今ある現行の『フジフイルムぽい写り』がお気に入りなら、X-E4やX-Tシリーズで言えばX-T4を買った方が値段的にも写りの雰囲気的にも満足がいく結果になるのかも知れません。よくも悪くもX-T5は写真らしい写真を写してくれるカメラ。今までのaps-c機と、フルサイズ機との間のフルスペックaps-c機というような感じがしました。

ただX-E4の機動力の高さや、自分の手のように片手でもコントロールして撮影できる感じはすごく気に入ってるので、X-E4を手放そうかどうか今非常に悩み中です。基本一台持ちで一機種にすべてを注いで撮影に使いたいところですが。。

Fujifilm X-T5で撮ってみてでした。