MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

【X-T5で迷ってた君へ】PHOTO FAIR 2022 番外編

フジフイルムX-T5のブラック買いました。

この後お店のスタッフさんが動作確認で袋開けちゃったので、
X-T5の開封前の写真はこれ一枚のみですw

タイのバンコクで開催されてるカメラフェア「PHOTO FAIR 2022」。初日に行ってきて、その感想を文章長くなっちゃったのでその1、その2。で、その3と書こうと思ってたけど、11月27日のフェア最終日、もう一度行って来ました。なので、その3を書く前に番外編。

▼X-T5の実機を初めて触ったその1の記事はこちら

www.monokiri.net

 


<番外編>X-T5買ってきました!!

Facebookやインスタとか自分の仲間や友達なんかと繋がってるSNSなんかにあーだこーだ書くのも、わざわざX-T5の写真アップするのも野暮だし、だけど彼女以外の誰かに伝えたいw ということで、自分のブログに書かせていただきます。迷ってた君は・・僕です;;長文ですがお付き合いください。

買った理由1

カメラフェア初日にX-T5を見てきて、「あー良いなぁ、、」とは思ってたけど、まーまー良い値段するし、なんと言ってもX-E4を今年の6月に買ったばかり(まだ半年しか使ってない)。X-E4自体は気に入ってるし、できれば二台持ちとかはしたくないので、X-E4を売るか、でもまーいずれ買うにしても、まだもう少しは様子見かなぁなんて思いながら、それでも毎日モヤモヤしながらX-T5のネット記事やレビュー、それにカメラ関連の動画なんかを毎日繰り返し見てました。

 

そんな時に以前からよく動画を観覧してる井畑太佑さんというフジフイルム関連のカメラ動画を出されてる方のX-T5のファーストインプレッション動画の中で。「X-T5悩んでるなら買ってしまって良いカメラだと思います。」だったかな?この方の動画はX-E4を買うときにもすごい参考にさせてもらった記憶があります。最後に決めるのはもちろん自分ですが、言っても海外いるので、特にカメラのことになると日本語でべちゃくちゃ喋れる知人も一人、二人ぐらいしかおらず、あとは皆さんタイ人の方や欧米や向こうの方ばかりで、しかも結構なベテラン写真家やプロの方ばかりで(今回のカメラフェアでも講演されてました)、正直カメラのことを相談できる知人なんて一人もいないに等しいのです。なのでカメラ関連のYouTube動画とかは、ほんと僕の一人相談相手みたいな感じなわけなんですw なのでこの「X-T5悩んでるなら買ってしまって良いカメラだと思います。」の一言は、すごい背中を押してもらったというか、X-T5買おうかなって気持ちに、数日前から少し前向きになってました。

▼背中を押してもらった動画

youtu.be

買った理由2

こんな僕でも、少し僕の撮った写真を評価してくれる人とか撮影依頼をしてくれる人がいて、僕の撮った写真がちょこちょこ紹介されたこと。決して自分で自分の写真が完璧だとも、誰よりも良い写真が撮れてるとも思わないし、もちろんイチアマチュアでしか無いけど、特に野鳥とライブ写真はかなりハートを込めて撮ってる自信だけはあるので、少しはそれが写真から伝わってるのかなとは思っていて、何を持ってフラグシップ機とかプロ仕様のカメラと呼ぶのかはわからないけど、X-E4よりもう少し機能として上の機能が備わってるカメラを買っても良いんじゃないかとX-T5を見に行って思い始めたこと。具体的にはX-T5の4020万画素という単純にX-E4より、より良い写真が撮れるだろうと思える画素数。それにオートフォーカス性能も、実機を試した時にソニーオリンパスほどじゃ無いけど、X-E4よりは上がったというか、AF性能に安心感みたいなのは感じれたこと。それとこれも大きいけどF値が変わらず1.4倍、2倍と拡大(クロップ)して撮影できるデジタルテレコンバーターの機能。特にデジタルテレコンバーターは、機動性も考えてXF70-300mmにテレコンを付けようかとか、タムロンの150-500mmより古いけどレンズサイズが少しでも小さいXF100-400mmを買おうかとか、散々悩んだので、カメラ本体にテレコン機能が備わってるのは、それだけで有難い。それにライブ写真を撮ってて感じたのは、ライブハウス。特にステージの照明がしっかりしていない箱なんかだと開放でF2.8じゃ暗くてキツイということ。やっぱりF1.4、最低でもF1.8かF2辺りは欲しい。そうなると、現状フジフイルムではズームレンズという選択肢は取れなくて、F1.4の単焦点レンズでテレコン機能をズーム代わりに使うというのがライブ撮影の時に撮影の幅が生まれて良いんじゃないかと思った事。

そして購入へ

そんなこんなで理屈と屁理屈並べながら、最後はカメラフェア最終日にもう一度見に行って、X-T5の在庫がまだあったら買おうと、そして無かったらスパッと一旦諦めようと。

そしてフジフイルムのブースに行ったら、まだブラックのみが1台ありました!ほんとはシルバーの方が好みだなぁとか、だけどブラックの方が俺の服装的には多分似合うなとか思いながら、無いものは無い。ブラックしか無かったので逆に迷わないで良かった。スパっと買う事ができました。

値段は日本円にすると税込みで253,000円。まー日本とそんな変わらないですよね?ただ、カメラフェアでの購入は「XF18mmF2 R」の単焦点レンズが無料で付いてきます。別に無くてもいいけど、タダでもらえるものはもらいたい。

▼タイのカメラフェアでのX-T5購入はこのレンズが無料で付いてきました。

 

X-T5を手にした僕のファーストインプレッション

X-T5にXC50-230mm f4.5-6.7でテスト撮影

X-E4で撮ってた時はもっと白一辺倒な感じのライトの写りだった

この立体的な奥行き感とバキっとした石ころは
X-E4では出なかった写真だと思います。

 

けっこうモノに対する感覚は良い方だと思うので、ズバッと書いちゃいます。比較対象はX-E4になってしまいますが。

 

1)本体が重い

X-E4を使ってたから当たり前だけど、それでもずっしりした重さとサイズ感があります。古い機種ですがニコン一眼レフカメラD80を持ってますが、D80と似たような感覚はあります。つまり使える用途、持ち出せる用途は、X-E4のそれとは同じにならない。例えば日本は知らないけどタイのZARAは、一応店内での撮影禁止だけど、スマホで軽く撮る分には文句言われません。X-E4にXF27mmのパンケーキレンズでもまぁ大丈夫。だけどX-T5だと確実に店員が注意しに来ると思います。その違いは必ずあります。

 

2)オートフォーカス性能は普通

これはX-E4よりは上。特に人の目に対する「瞳AF」の効きは距離が離れてても大分良い感じだと思います。だけどスタバの外の席で道にいたスズメに普通にフォーカス当てると、言うほどX-E4とAF精度は変わらない感じもしました。まぁここら辺が「富士フイルムのカメラは野鳥撮影には向いてない」と言われる所以でしょうが。カメラフェアでソニーのα7R VやOM SYSTEM OM-1も触ってきましたが、圧倒的にAF性能がフジより良いですね。なので他のメーカーと比べるとオートフォーカス性能はけっこう普通なのかなとは思います。ライブ写真だけで言えば、確実にX-E4より顔にピントあった写真撮れるでしょうね。

 

3)ファインダーとプレビューの色味が違う

これは一番気になった点。。X-T5はファインダーと撮った後のプレビューでの写真の色味が違います。設定で変えられるのかも知れないけど、とにかくベーシックでは違う。これはX-E4にはなかった感覚。夜だけどコンドの屋上行ってちょっとX-T5でテスト撮影してて、上の三枚目の写真の石ころを撮影してたら気付いたことがありました。X-T5はもしかしたら、4020万の高画素な表示がファインダー越しではできないからじゃないのかなと?明らかに撮影したあとのプレビューでの画の方がファインダーで見えてたものより解像感があって綺麗です(色味も)。これは慣れてる人なら感覚で差を埋められるのかも知れないけど(僕は慣れてません)、ライブハウスでの撮影みたいにその瞬間、その瞬間で照明の色とかもキャッチしないといけない場面では、ファインダーで見えてるものと撮った後に出てくる色が違うのはなかなか厳しく感じます。

 

4)デジタルテレコンはやはり画像が劣化する

同じ場所をXC50-230mmのテレ端(230mm側)での通常撮影と、デジタルテレコン1.4倍、2倍と撮影してみて、後で230mmの写真を2倍に拡大してテレコン2倍の写真と見比べてみると、通常撮影したものを2倍にした方がシャープで綺麗なようです。

通常撮影(230mm)

テレコン1.4倍(322mm)

テレコン2倍(460mm)

通常撮影(230mm)を2倍に拡大して見比べ

僕は外付けのテレコンバーターを使った経験がないのですが、テレコンってこういう事なんだとようやく肌感での納得ができました。テレコン2倍で1000万画素の写真より、通常撮影で4020万画素の写真をあとで大きく拡大(トリミング)させる方が、綺麗ですね。ただファインダー越しに2倍で見て撮影するのと、後で撮った写真を二倍にするのでは、当然レイアウト感覚は違うので、デジタルテレコンは有難い機能だし、例えばライブハウスでの撮影だったら1.4倍も2倍も用途によって使えると思いました。ただ野鳥撮影でしかも遠くにいる鳥なんかは1.4倍(2000万画素)は許容範囲だけど、2倍(1000万画素)はキツイかな。

 

5)Lightroomでの処理が重い

これも当たり前だけど、普通に4020万画素だとX-E4での2610万画素のデータより重いので、Lightroomとかの現像ソフトでの処理も体感レベルでわかるぐらい遅くなります。僕の使ってるパソコンは決してスペック的に悪いわけではないですが(言ってもデザインの仕事にも使ってますので)、それでも今までに無かったワンテンポ、下手したら2テンポ、3テンポ処理が遅れるような感じです。

 

ちょっと書いてたら、なんか買ったばかりのX-T5の悪口みたいになってきたけど、、、

だけど・・

 

X-T5は写りが良い!

こういうの生物写真苦手な人もいるかもだけど、しっかり見て欲しい

X-T5は写真の写りが良い!これは間違いない。結局究極言えばこの一つの為にX-T5を買ったんだから、これで良いのかも知れません。つまり一つ前の2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーを搭載したX-E4より、4020万画素そして「X-Trans CMOS 5 HR」センサーを搭載したX-T5の方が確実に写真の写りが良いです。このカタツムリの写真、ちょっと屋上行ってパシャっと何も気にせず撮っただけの写真だけど、屋上でカタツムリはX-E4で何度も撮ったことがあるので、撮ってすぐわかります。X-E4で撮った時には言わなかった彼女の一言「キモッ!」。よは写真がリアル過ぎてキモいんだとwあと地面とか石ころ(上の方にアップした写真)とかの写真も、写真を見てるだけでも奥行きとか立体感が増したのがわかります。鳥もだけど、これでライブ写真を撮ったら絶対今よりカッコよくなる!音楽もだけど、今より一つ。たった一つでも今より良い音だったり、カッコいい音を出すためだけに、高い金出してエフェクターを新しくしたり、楽器を新しくしたりするわけです。つまりX-T5は今まで撮ったことのある僕の写真より写りが良い。確実に良い。この一つの理由が僕がX-T5を今回購入した一番の理由なんでしょう。きっとそうだろうし、そうであって欲しいw


ただ二台持ちはしたくないとか言いながら、X-E4を手放すことに若干の迷いはあります。。なんと言ってもX-E4はボディ本体が小さくて機動性にかなり長けます。ライブハウスでX-T5持ちながら、フロアで暴れてる客が飛んでくるのをガードしながら撮影するのはけっこう難しいかも知れません。よはX-T5でステージ下を動きながらの片手撮影は厳しそうだなと。。

 

▼どんな感じの場所で撮影してるのかはX-E4で撮影した下のライブ写真を見て頂ければ感じていただけるかも知れません。


ところで日本ではX-t5は売れてるのでしょうか?タイはまーまーは売れてるっぽいですが(最終日に買えたので超売れてるでは無いと思う)。

X-T5で迷ってた君へでした。

 

フジで写りを求めたらX-T5で間違いないと思います。

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