その1からの続き
フジフイルムX-T5とXF70-300mm f4-5.6のセットは何より飛翔シーンがよく撮れる。今まで使ってたX-E4やXC50-230mm f4.5-6.7のズームレンズでも撮れないことはないけど、「何とか撮れる」と「しっかり撮れる」では撮影体験そのものが大きく変わってくる。カワセミの撮影も(タイでも人気の撮影)、今までは静止してるカワセミを撮影するのが精一杯だったけど、X-T5とXF70-300mm f4-5.6のセットにしてからは、飛んでるカワセミをカメラが追いかけてくれるようになった。もちろんパーフェクトとは言えないけど、それでもX-E4を使ってた頃や、XC50-230mmのレンズでは当て感でしか撮れなかったものが狙って撮れるようになったのは大きい。
また、昆虫や花などの撮影では、XF70-300mmの最短撮影距離を活かした撮影もできる。ズーム全域でテレ端300mm側でも83cmまで寄って撮影することができる。普通の単焦点レンズを使ってると83cmはとても寄れてるとは感じれないかも知れないけど、300mmクラスのレンズで83cmも寄れると、蝶やトンボの撮影だと、これ以上寄ると画面に収めるのが難しいというぐらいに寄れる。その3、その4辺りで出てくる内容ではあるけど、XF70-300mm f4-5.6は「野鳥撮影」ではベストとは言えないけど、昆虫や花などの最短撮影距離を活かした撮影ではフジフイルムのベストレンズの一つになり得るとは思う。
写りもシャープだし、特に撮影距離をそこまで必要としない2、3メートル以内、遠くても気持ち5メートルぐらいまでの撮影だったらXF70-300mm f4-5.6はネイチャー撮影においてのとても強力な武器になるレンズだと思う。
その3へと続く