MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

Z180-600mm 野鳥撮影(使用レビュー)

Xマウント対応レンズ一覧 Amazonリンク



「Z180-600 野鳥撮影」

今年の2月16日にNikon Z8とZ180-600mm F5.6-6.3の超望遠ズームを日本で購入。フジからニコンに乗り換えて、タイに戻ってから7回ほど野鳥撮影に行ってきました。

 

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR


40mm F2のレンズも購入したけど、Nikon Z8は僕の完全野鳥撮影専用機。予算含めてではあるけど、Z180-600mmのこのレンズがあるからフジからニコンに移行して、Z8も一緒に購入することができました。もしこの超望遠ズームレンズがニコンから発売されてなかったら、移行できなかったかもしれません。

日本で購入後に日本にいる間に数回野鳥撮影で試し撮り(記事はこちら)。その時点で撮れた画に「良し!」はあったけど、カメラもレンズの設定も全然触れていない状態だったので、タイに戻ってきてから設定もいろいろ試しながら、Lightroomでの現像作業でもニコン特有のRAWデータのクセなんかも徐々に把握しつつ、とりあえず購入からまだ1カ月も経ってはいない状況ですが、、タイでNikon Z8にZ180-600の超望遠ズームで撮影(高効率★RAW)した野鳥写真です。

 

ハリオハチクイ

シキチョウ

ササゴイ

インドシナブッポウソウ

コウハシショウビン

前方に飛んでくるシキチョウ

カワセミ水面からの飛び出し

ユリカモメ

インドトキコウ

カワウ

オグロシギ

ユリカモメとシギたち

セイタカシギ

ナンヨウショウビン

キバラタイヨウチョウ

アカガシラサギ

水辺のハリオハチクイ

水面を横切るササゴイ

早朝のカワセミ

Nikon Z8 / Z180-600mm F5.6-6.3


なかなか良い感じに撮れたと思うのですが、、どうでしょうか。最初ニコンのビビットな青色に少し手こずりましたが、ダイナミックレンジの調整やLightroomで色合わせをしながら、だいぶ自分好みな色合いに出来るようになってきました。RAW撮影でもカメラ側のダイナミックレンジやピクチャーコントロールは完全一緒では無いもののLightroomにもベースとして反映されるので、カメラ側でも気にして調整しています。

Z180-600mmで野鳥撮影。特に飛翔シーンをメインで撮影するのなら、結局のところAF性能、その中でもAFスピード(合焦速度)が何よりも僕は重要だと思っていますが、Z8のカメラ本体のAF性能が良いのは当然として、Z180-600の超望遠ズームで撮影していてAFで特段困ったというようなシーンは僕は今のところありません。



<Z180-600mm F5.6-6.3 VRについて>

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR


・AFスピード

今までFujifilm X-T5にタムロン150-500mmで野鳥撮影をしていたので、そこからのAF性能の違いが凄いというのもあるけど、Z8にZ180-600mmは初速のAFスピードと食いつきはかなり良いと思う。特にピントが合う瞬発力は、こちらがちゃんとレンズさえ野鳥に合わせることができれば、カワセミの飛び込みシーンでも、前方に飛んでくるシキチョウなんかの小鳥でも、しっかりと合焦してくれます。


・追従性
これはレンズというよりニコンのカメラ性能だと思うけど、ソニーやキヤノン機を使った時の感覚からすると、AFの追従性能はニコンは若干弱いのかなと感じる。AFがビタっと最後の最後まで追従し続けてくれるわけじゃなく、飛んでる鳥の追従途中でピントがズレたり外れたりしやすい感じはある。ただ、狙ったシーンでの一瞬の食いつきや撮れる写真は、ソニーやキヤノンと比べてもかなり良いんじゃないかと思う。

・解像力
ボケ感以外は、単焦点と比較しても決して悪くないんじゃないかなと思う。知人がZ9にZ600mm F4を使っていて、同じ場所で撮った写真を見比べても、正直そこまで描写や解像感の違いは感じなかった。ただ、物理的なレンズの明るさとボケ感の綺麗さはやっぱり違うので、それも含めると写りの違いは感じるし、そこを求めて高い金額出して単焦点を購入する人がいるのは当然理解できる。

・F値(レンズの明るさ)
望遠端600mmで開放F6.3。470mm付近でF6になる。ここら辺がこのズームで野鳥撮影する時に一番使用する焦点域になると思うけど、フルサイズ機の恩恵も大きいんだろうけど、早朝のノイズが乗りやすい時間帯でもシャッタースピードを落とさずかなりの撮影ができる。この点は想像以上で、朝の時間帯でもほとんど1/4000秒はキープしながら撮影ができてる。ただこのレンズのベストは少し絞ってF7.1とかF8。当然もっと明るいレンズだとより良いのは間違いないけど、超望遠ズームとしては合格点だと思う。

・ボケ感
ボケ感は正直そこまで良いとは言えない。背景の枝などに二重線や、泡状のバブルボケが若干出やすい。ここら辺は解像力に重きを置くズームレンズに出やすい症状なのかなと感じています(フジでもTamron150-500mmでは出ないけど、XF70-300mmやXF150-600mmでは出やすかった)。レンズを向ける角度や、撮影後のトリミングでうまく付き合っていく必要はあります。ここは個人個人の腕の見せ所。

・手振れ補正
メーカー公称は5.5段分だけど、実際の補正効果は4.3段分ぐらいだそう。正直、手振れ補正については手持ちで撮影していても全く気にならず、この記事を書くために調べるまで何段かも知りませんでした...。

 

<レンズ機能>

スイッチ類

Z180-600mmのフォーカスリミッターはFULL(全域)と6m~∞の二つ。今までフジで使っていたタムロン150-500mmは10m~だったので、6mからなのは野鳥撮影では使いやすい。ただ、Z8はカメラ側でもフォーカスリミッターが自由に設定できて、スイッチをFULLの時はカメラ側で設定したフォーカス距離にも設定できるので、水辺などで高速で飛び回る野鳥を撮る時なんかはAFの前後の動きを制御できて便利。フォーカスリミッターに関してはZ8にZ180-600で現時点僕の中の最強セット。


Fnスイッチ

レンズ先端にFnスイッチが4つ搭載。カワセミの飛び込む瞬間なんかで待ちの状態から一瞬でシャッターを切りたい時に親指AFだと僕は間に合わない時があるので、左側のL-Fnボタンに露出とピント固定(ロック)するAEロックをカスタム設定して、シャッターボタンを押す瞬間にFnスイッチを離すという撮影をしています。 

 

<レンズ本体>

Z180-600mm レンズ本体

フィルター径95mm、サイズ110×315.5mm、重量1955g(三脚込みで2140g)。ズッシリ重い重量感。Z8に合わせると更に重い、、ただ「ニコン機はゴツい方がカッコ良い」は、なんとなくイメージとしてあるので(野鳥撮影専用と割り切ってるからというのもある)。実際使ってみると重いには重いけど、インナーズームでレンズが伸びたり縮んだりしないのと、Z8との重量バランスがすごい良いせいか、手持ちでも撮影がしやすいです。女性や高齢の人には少し厳しいかもしれないけど、成人男性なら手持ちでもいける重量。それと、今の僕にとっては重さどうこうより、そのカメラとレンズが自分の撮影魂を掻き立ててくれるかどうかの方が正義です。

 

レンズフード

可もなく不可もなくと言ったレンズフード。先端がシリコンだと立てて置く時に尚良かったけど、レンズの価格考えるとまぁ許せる感じ。ただスイッチ押してカチっとはめるタイプなので、水辺で使っていてもフードがすっぽ抜ける心配はありません。

 

三脚座

これはニコンのレンズの仕様なんだろうけど、三脚座がアルカスイス互換になっていないので、そのままだと僕が使ってる三脚には付けられない。なので、Z180-600mm専用のアルカスイス互換プレートを別途購入して取り付けています。

 

▼アルカスイス互換プレート

 

<カメラバッグ>

Think Tank カメラ用バックパック 14L

Z180-600mmを購入した時点で、今までのバッグだと入らないことはわかってたので、日本にいる間に探しに探して見つけたThink Tankのカメラ用バッグ。このバッグはカタログ写真にもZ180-600とZ8が写っていて、それを想定して作られたんだと思う。注文して届いたバッグを見た時は「これ本当に入るのか?」と心配になるぐらいコンパクトだったけど、フードを逆さにしてカメラに装着させたまま、ちゃんとすっぽり納まりました。カメラメーカーとかの、カメラカメラしてるバッグが好みじゃない僕にとっては値段も見た目もこれが最強。

 

▼Think Tank カメラバックパック14L 

▼カタログに写ってた取り付けポーチも同じのを探して購入しました。



<他メーカーのレンズと比較>

最後に、僕が他メーカーのレンズと比較検討し、実際触って感じた持論です。ちなみに僕にとっては「撮れること」が何より重要で、スペックやメーカーよりも自分にとってのベストが僕の正解なので、間違った解釈もあるかもしれません。


僕はこれまでFujifilm X-T5にTamron150-500mm F5-6.7で野鳥撮影をしてきて、カメラを乗り換える際に検討したレンズは、予算も含めてSony FE200-600G、Canon RF200-800mm、そしてマイクロフォーサーズのZuiko 300mm F4 IS PRO(35mm換算600mm)。僕の野鳥撮影では「600mm」という焦点距離が一つのベースライン。

 

・Sony FE200-600G
当初、第一候補はソニー。AF性能の評判が良いという部分が大きかった。α7CIIとレンタルして試しました。解像力というか細かい線描写がとても良かった。2019年発売と少し古いレンズでAFがあまり速くないというレビューも目にしてたけど、カメラのAF性能が良いのか気にはならなかった。ただ、撮れる画にあまり生気を感じず自分の好みとは少し違っていて、周囲の作例を見てもその印象は変わらず。かといって400mm F2.8や600mm F4は試したところで購入する予算もないので、結局、ソニーを選ぶには至らなかった(FE400-800mmは候補外)。ちなみにタイで野鳥撮影をしていて最も見かけるレンズ。

 

・Canon RF200-800mm
EOS R6 MarkIIIで試しました。望遠端800mmでF9、600mmでもF8と、800mmまであるのは魅力でAFも悪くなかったけど、とにかく暗かった。これはもう撮ってる環境によると思うけど、僕の環境では厳しい。レンズ性能や造りも価格を考慮してもフォーカスリミッターが非搭載だったりと、他メーカーのレンズと比べると見落ちする。それと一番はキヤノン機で撮った写真がRAWを編集しても自分の好きな色にならなかった。RF100-500mmや違うレンズを使ったとしても、根本の部分でキヤノンは自分には合わないんだと思った。

 

・Zuiko 300mm F4 IS PRO
OM-1に付けて周囲で撮ってる人のも見てるので、AFに関しては使わずとも不安要素なし。他メーカーの超望遠ズームに少し足すぐらいの金額でF4の単焦点レンズが手に入るのも魅力的。ただ、やっぱり気になるのはm4/3のセンサーサイズ。僕は自分が持ってるLumix GX7mk2にLeica100-400mm(35mm換算800mm)をレンタルして撮影したことがあって、その時に感じたのが換算と言えど「400mmはやっぱり400mmのレンズだな」と、無理に大きく写してる感覚が否めなかった。その点は300mm F4でも変わらないだろうと。快調表現(特にハイライト)も野鳥写真では少し物足りないと感じた。

 

・X-T5にTamron 150-500mm
APS-Cとフルサイズの違い、それ以上にフジとニコンのAF性能の違いが大きいのかもしれないけど、描写力、そして「撮れる画」のレベルが全然違った。。テクニックにテクニックを重ねて、MFで飛び込んできたカワセミに瞬時にピント合わせるようなトリッキーな方法を駆使すれば撮れないことはないけど、自分は野鳥を撮ってるのか、「曲芸」でも磨いているのか...。集中的にカワセミ撮影をしていた去年の末頃は、自分でも自分のやってることがよくわからなくなっていました。フジの超望遠レンズは、ほぼすべて使ったけど、越えられない壁がありました。これはフジのカメラで真剣に野鳥撮影をしてきた僕自身が出した最終的な答え。

 

【まとめ】

Z180-600 野鳥撮影

ということで、Z180-600mmでタイの野鳥撮影。購入前にネットでは「Z180-600のAFが遅くて、Z600mm F6.3の単焦点に買い替えた」というようなレビューも目にしたけど、実際に使ってみるとAFで不満を感じる場面は全然なくて、今後もAF目的で単焦点に買い替えることは僕は無いんじゃないかなと思う。ただ、Z400mm F4.5の単焦点レンズは、比較的手が届きやすい価格なのと、F4.5の明るさも魅力的なので、ここ一番の朝のカワセミ撮影のためにいつか追加購入する可能性はあるかもしれない。ニコンは超望遠域のレンズのラインナップが豊富で、用途で選べるところも魅力だと思います。


それでも、移動できない場所でも瞬時にズームして画角を変えられ、初めて訪れる場所でもこれ一本でさまざまな野鳥に対応できるのは。超望遠ズームの大きな魅力。ボケ感など単焦点には及ばない部分もあるけど、それを差し引いてもZ180-600mmは使いやすくて良いレンズだと思います。AFと解像力は問題無し。



表紙の画像はコンドミニアムの屋上にカメラとレンズを持っていって撮影しましたが、野鳥撮影の実際のフィールドをバックに撮った方がカッコ良さそうなので、そのうち撮り直して差し替えるかもしれません、、そんな感じで「Z180-600mm 野鳥撮影(使用レビュー)」でした。

 

Nikon Z8 / Z 180-600mm f5.6-6.3
タイにて撮影(2026/3/1~3/9)

 

▼【5/7迄】新品購入するならキャッシュバック中の今がお得です!

nij.nikon.com

 

▼Z180-600mm F5.6-6.3アマゾンにて

▼【中古】Z180-600mmマップカメラにて

▼アルカスイス互換プレート

▼Think Tank カメラバックパック14L 

 


▼見て頂きありがとうございました(良かったらポチっとお願いします)






※本ページではアフェリエイトリンク(PR)が含まれています。