MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

フジの野鳥撮影【2024年下半期ベスト写真】

フジフイルムX-T5にTamron 150-500mm F5-6.7の超望遠ズームでのタイでの僕の野鳥撮影。2024年7月~12月の下半期に撮影したベスト写真です。

第1位 水辺のハリオハチクイ

@F/5.6 1/4000 ISO-1600 358mm (35eq.537mm)


昨年一番のお気に入りというわけじゃないけど、フジのカメラでよくこれ撮れたなということで前方に飛んできた水辺のハリオハチクイのベスト写真というかベストショット。フジのカメラも何度かのファームウェアアップデートがあって大分AFが良くなったけどハリオハチクイのように飛翔スピードの速い鳥が前方から向かって飛んでくる瞬間にフジのAFが合ってくれる事はほとんどなくて、そんな中よく合ってくれたなと。時間帯と日の当たり加減、被写体と背景との距離間などのタイミングがすごい良かったんだと思う。


ただ飛んでるハリオハチクイ自体には大分AFが合ってくれるようになった。体感での違いはそこまでないけど、前シーズンまではフォーカスが追いつかずマニュアルでピント合わせて当て勘のような撮影もけっこうやってたので、そういう変則的な撮影はほとんどしなくても良いぐらいにはなったように感じる。(2024/12/5撮影)

 

第2位 カワセミ・デイズ

@F/6.7 1/2000 ISO-2500 500mm (35eq.750mm)


2024年上半期ベスト写真】から1位2位が入れ替わっただけだけど、、2位はカワセミの飛翔写真(水の中から飛び出しの瞬間)。去年はほんとカワセミ撮影に通いに通いまくったまさに「カワセミDays」な一年だった。正直、野鳥撮影を始めた頃は「野鳥撮影ってなんでカワセミばかり撮ってる人が多いの??」って思ってたけど、、まぁ撮ってる内にその魅力を何となく僕も理解はできました。


カワセミの撮影(飛翔)って自分のカメラテクニックの腕試し的要素もあって、撮れた時の達成感はゲームをクリアーした時に近い感覚があります(なのでまた撮りたくもなる)。僕の場合はフジのカメラで撮れるかに拘ってた部分もあるけど、、カメラの振りやすい三脚に変えたり、日本から照準器(ドットサイト)を取り寄せたりと、カワセミ撮影のために装備固めもしましたね。。(2024/9/12撮影)

 

第3位 誰よりも美しくナンヨウショウビン

@F/7.1 1/2000 ISO-640 500mm (35eq.750mm)


このナンヨウショウビン美しくないですか?w カワセミ科の野鳥でタイで圧倒的に数が多いのがこのナンヨウショウビンだと思う。海に面したマングローブ林の近くに行けば「キーキー」って甲高い鳴き声のナンヨウショウビンに出会えると思います。日本ではナンヨウショウビンが迷鳥として現れたとかでニュースになったりもしますが、“数の多い野鳥は人気が無い”タイではみんな見かけたら撮るぐらいの感じで、ナンヨウショウビン目当てで撮影してる人をほとんど見た事がありません。


そんなナンヨウショウビンだけど、僕はけっこう好きな野鳥でこれ目的で車飛ばして撮影に行く事もあります(超自然界みたいな所にいてカブトムシを探すのに似た楽しさがある)。青い羽根に首回りと腹の部分が白い単調な色合いの鳥なので、普通に撮ってるとそこまで「美しい」という感じではないけど、蝶の『構造色』みたいに光の当たり加減ですごい美しい色に変わる事があって、蝶を撮るような感覚でナンヨウショウビンの撮影をしています。カワセミも光加減で色が変わるけど、タイだと見つけるだけでも大変だしすぐにどこか飛んでっちゃうから、、だったら数もいてとことん撮影できるナンヨウショウビンを誰よりも美しくという感じです。(2024/12/23撮影)

 

第4位 綺麗な色したアオショウビン

@F/5.6 1/5000 ISO-1250 322mm (35eq.483mm)


このアオショウビンの羽の色すごい綺麗じゃないですか?w フジのカメラ(X-T5)にタムロン150-500mmのレンズでこんな綺麗な青色が出たのは初めてだと思います(僕の中でタムロンは緑に強く青に弱い)。この感じのまま飛んでる姿も綺麗に撮れたらもっと良いんだけど、、望遠端500mmのズームレンズで300mm付近にして撮影してるのはF値を明るくしたかったから。フジのカメラで野鳥撮ってて思うのがF5.6から一気に威力発揮する気がします。そういう意味ではフジから出たXF500mm F5.6の単焦点レンズはフジの野鳥撮影の最終兵器・・なのかも知れない。


タイではナンヨウショウビンの次に多いカワセミ科の野鳥は多分アオショウビン。自然公園なんかに行くと池の近くでよく見かける。それと一番近くまで近づけるカワセミも多分アオショウビン。それだけ撮られ慣れてて人に慣れてるって事だと思うけど。ただそれでも制空圏はちゃんとあって、大きなレンズ構えながらフガフガ興奮して近づいてったらそりゃ逃げられる。近くで撮れば撮るほど解像感のある写真は撮れるけど、自分の中の七分心をいかに持てるかが野鳥撮影では大事なのかなと感じてます。僕もフガフガ近づいてった経験はありますので,,(2024/11/7撮影)

 

第5位 ツバメ飛翔

@F/6.7 1/2500 ISO-2000 500mm (35eq.750mm)


こちらもハリオハチクイ同様にこちらに向かって飛んでくるツバメを撮影。田園でブルトーザーみたいなのが種まきをしていて、そこに集まる沢山のツバメを少し距離の自由とレンズを振り回せる余裕がある中で撮影しました。


どの野鳥にも言える事だけど、特にツバメとかカワセミなんかの飛翔スピードの速い鳥はどうやって撮るかよりどこで撮るかの方がより重要なように僕は思う(一時海岸沿いまでツバメの撮影によく出掛けててそこのツバメが足元の堤防を沿うように飛ぶのでカメラで追いきれず全く撮れない時期があった)。時間は掛かるけど足で経験するって大事だなって思った。(2024/11/7撮影)

 

番外 みんな大好きアカショウビン

@F/5.6 1/125 ISO-4000 322mm (35eq.483mm)


最後は番外、みんな大好きアカショウビン。周期としては半年に一回ほどタイにやってくるようです。アカショウビンのためにかなり遠くの離島まで撮影に行く人達もいるぐらい人気の紅いカワセミアカショウビン」だけど、僕の住むバンコクにも渡り途中で数日やってくる事があります。


僕は前シーズン最後の最後にパッと1枚だけ暗がりの中で写真に収められただけで(その後すぐ飛んでいった)、今回も前回同様に日が落ちだした時間帯ではあったけどけっこう長くアカショウビンが木の枝にいてくれて何枚も写真に収めることができました。ほんとは尾の辺りにある青いトライフォースがしっかり撮れれば良かったけど、最後まで後ろ姿は見せてくれませんでした。まぁ撮れただけでも良しという事で。(2024/10/2撮影)



【まとめ】

去年は船に乗ってニタリクジラの撮影に行ったり、遠征して野鳥を撮ったりもしたけど、とにかくカワセミ撮影に執着した一年ではありました。ハリオハチクイもだけど特にカワセミは去年一年間ほんと精力注いだ分、僕の中で少しやりきった感があって、それとどうしてもポイントでの撮影になるので同じ場所に行って撮って家に帰っての繰り返しで、新しい野鳥や新たな発見、出会いの瞬間がほんと少なく、そこに少し勿体なさを感じてしまって、今年は大地をテーマにもっと外のいろいろな場所に僕自身がもう一度野生に帰るような気持ちで足を踏み入れてみようかなと考えてます。カメラ設定はAF-C, 鳥認識ON, シングルポイント, 電子先幕, たまにマニュアル調整(なので親指AF)での撮影です。


という感じで、フジの野鳥撮影【2024年下半期ベスト写真】でした。


もう一つのブログ『yotarosuite’s diary』含め今年もよろしくどうぞ。

yotarosuite.hatenablog.com

 

このカメラとレンズで撮りました。

▼ケンコーの82mm使ってます。

FUJIFILM画質完全読本

 

▼見て頂きありがとうございました(良かったらポチっとお願いします)