タイのフジフイルムショールーム『X-Space』にてフジXシリーズの標準ズームレンズXF16-55mm F2.8のⅡ型「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」を少し触ってきました。
僕の中でフジのフラッグシップレンズ【レッドバッジ】と言ったらXF16-55mmF2.8というイメージ。よはフジのXシリーズ(APS-C機)の最上級レンズの一つが35mm換算24-84mm相当のこのXF16-55mmF2.8で、それの新型(Ⅱ型)の登場。大雑把に言えばレンズ本体が小さくなって、絞り羽が9枚から11枚になった。それとⅠ型も4000万画素対応と公表されてるけど、Ⅱ型は4000万画素機が出たあとの発売だから正真正銘4000万画素対応レンズ。
日本では189,200円(税込)で販売予定みたいだけど、タイでは45,990B。20万円超え。日本の価格も大概だけど、タイは更に高い!他のカメラメーカーもだけどF2.8通しのズームレンズは基本高い。だけどシグマとかタムロンのF2.8通しズームの値段見てると、フジとかの純正のは付加価値に大分値段が付いてるのかな?と思ったりもする。
▼Xマウント対応のF2.8通し標準ズーム
Sigma 18-50mm 72,780円(税込み)
Tamron 17-70mm 82,999円(税込み)
付けてみて思った。Ⅰ型より小さいし確かに軽い。410gだから僕が使ってるXF23mm F1.4のⅡ型(375g)よりちょい長くて、ちょい重いぐらい。XF23mm F1.4 Ⅱ型も決して軽くはないけどF2.8通しのズームレンズと考えたら悪くないサイズ感だと思う。写りに関してはメモリーカード挿して撮ってこなかったので細かい部分はわからないけど、レッドバッジで写りが悪いはまずないと思う。
<Ⅱ型の気になったところ>
被写体にピントを合わせようとすると、ピッ・カク、ピッ・カクという感じで、一回カクついてからピントが合う。ショールームで試しててこれがすごい気になって、家に帰ってから自分のXC15-45mmやXF23mmで試してみたけど、このカクつきは一切起こらない。デモ機だからかな?デモ機だからとかは無い気するけど、このAFのピント合わせの時のカクつきだけはけっこう気になった。正直気になったのはこのカクつきと強いて言えば価格ぐらい。ただF2.8通しのこういうズームレンズは多少高くても必要な人には有無も無く必要なレンズだと思うので買う人は買う。
<XF16-50mmF2.8-4.8が気になる>
それよりもXF16-55mmF2.8のⅡ型が出たことで、買うのを見送ってた「XF16-50mm F2.8-4.8」のズームレンズが再度気になってきた。望遠側で5mm短くて、F値も4.8まで上がっちゃうけど(F2.8で撮れるのはテレ端16mmのみ)、XF16-55mmF2.8と違ってこっちはズームしても筒が伸びないインナーズーム方式。
▼XF16-50mmF2.8-4.8
発売当初は12万円ぐらいしてたけど、今は10万円切ってるみたいで、XF16-55mmF2.8 Ⅱ型の20万円を目にしちゃうと、急に10万円が安くみえてきてしまう。。中古だともう少し安いと思うからXC15-45mmからの入れ替えで「XF16-50mmF2.8-4.8」を再度検討してみるのはアリなのかなと少し思い始めてきた。
ところでシグマ18-50mmなんかはF2.8通しで、XF16-50mmF2.8-4.8よりも更に安い値段だけど、タムロン150-500mmを野鳥撮影で使ってて思うのが、フジの色はフジのレンズじゃないとならないって事。RAWで撮って細かく色いじっても、ベースの色そのものが違う感じでフジな色にはなかなかならない(これは撮れば撮るほどより感じるようになってきた)。標準域は出来るだけJPEG撮って出しで撮りたい僕にとっては、特に標準ズームの選択肢はフジ一択なのかなと思う。
【まとめ】
という事で、フジの新作発表会「X Summit CLAY Studio 2024」で発表された、XF500mm F5.6、X-M5、そしてXF16-55mmF2.8 Ⅱ型をフジのショールームに見に行ってきたけど、標準域と超望遠に新たに2つのレッドバッジレンズが誕生して、フジのカメラを使ってる僕にとってはけっこう大きな発表だったなと思う。
ただ、標準域ズームって他のメーカーではF2通しとか、F1.8通しまで出てて、既にフジより先の未来にいる感じがして、これは超望遠でも同じで、600mm辺りって他では昔からF4のレンズがある。フジフイルムが「X Summit」の中でデザインや製造過程を強調したのは、逆に言えば技術面で追いついてない部分を別のポイントで埋め合わせしたとも言えるかもしれない。
<フジの今後>
「X Summit CLAY Studio 2024」での最後の方で、次のカメラを少し匂わせてたけど、カメラの情報サイトなんかではフルサイズの半分、ハーフフォーマットのカメラが出るんじゃないかって言われてるけど(X-Pro4に積んだりするのかな?)、タイでは以前から「フジがフルサイズを出す」と噂されている。それが本当かどうかは分からないけど、僕ももしかしたらAFに特化したGFXのフルサイズ版とかが出たりしてもおかしくないなと思ったりはする。こういう噂が出る背景には以前フジフイルムが「革新的な製品を出す」みたいな発言をしたのがあると思うけど、いやね、、メーカーのこういう匂わせが高い買物する上では、一番邪魔で。。
もし僕がXF500mm F5.6の超望遠を買って、その後すぐ来年のX Summitとかで「フルサイズ版GFXの誕生です」なんて発表されてしまったらまじで発狂すると思う。。そういう少し先の未来すら見えないフジの今後を考えたら「今はフジの高い製品はなんも買えない」と言うのが自分の中にある気持ち。フジの匂わせと(せめてシリーズのアナウンスぐらいしてほしい)、X-E4の時のようないきなり終了みたいなのだけは勘弁して欲しいんです。
という事で、「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」とフジの今後でした。
▼見て頂きありがとうございました。