「ニタリクジラの撮影」
小さいものを大きく撮るんじゃなく大きいものを大きく撮る・・・という事で、Fujifilm X-T5にタムロン150-500mm f5-6.7の超望遠ズームレンズを付けてタイランド湾の沖に出て二年ぶりの『ニタリクジラの撮影』に行ってきました。
ありがとうフジフイルム(タムロンか?)。X-T5に35mm換算750mmのタムロン150-500mmは間違いなかった。二年前にFujifilm X-E4にXC50-230mmのズームレンズを付けて撮影した時よりも迫力もケタ違いでニタリクジラの良い写真が撮れたんじゃないかと思います。
AFの効きも良かった。ただ広大な海を優雅に泳ぐ姿をカメラの被写体検出AIは「鳥」と認識するのか、それとも「動物」と認識するのか?で、僕自身はどちらを選択すれば良いのかでけっこう迷いました(最後までわからず何度か切り替えながら撮影しました)。色に関してはタムロンレンズは空や海なんかの青の出が苦手だなと感じていて(森とか緑色は得意)、今回は海の上でいろいろ試して最終的にはカメラ側のカラークローム ブルーをWEAK(弱)にして撮影しました。若干偽意的な青が出てはきますが、青のない世界よりかは海での撮影だし良いかなと、結果的にはこれで正解だったんじゃないかなと思います。ただ空を飛ぶ野鳥の撮影なんかだと鳥の周りに青い収差が出てしまうので、カラークローム ブルーを使うときは用途は選ぶ必要があるかも知れません。
“船の上でフジは強かった”
この日の海は波も強く想像以上に船が揺れて(僕の奥さんは3回全吐きした)、一応持っていってた一脚もほぼ使い物にならず船の柱なんかに体を固定して手持ちで撮影しました。タムロン150-500mmも1.7kgぐらいあるので決して軽いレンズとは言えないけど、それでもX-T5に付けて片手で無理なく持ち運びはできるので、揺れる船の上で片手はどこかを掴みながら、もう片方の手でカメラを持ってニタリクジラの現れる方向に船の上を移動しながら機動力よく撮影ができました。軽さは正義とまでは思わないけど、無理なく持てる大きさと重さの機材じゃないと撮れない撮影というのはあるので、この日のX-T5とタムロン150-500mmは強さを見せてくれたんじゃないかと思う。
“動画は不満が残った”
写真撮影は満足な結果でしたが、動画撮影は不満が残った。。超望遠だったというのもあるけど、それ以上にフジのカメラの動画での手振れ補正がとにかくガクンガクンする。これは新型XF23mm f1.4なんかの標準域のレンズでの動画撮影でもガクンガクンするので、フジの手振れ補正がまだまだ動画レベルでは満足に使えないんだと思う。後で一緒に行った人たちの動画を見たらスマホでニタリクジラ撮ってた人たちの方が断然動画は良かったので、僕も割り切って動画はiPhoneで撮れば良かったかもしれない。。
それでも概ねX-T5とタムロン150-500mmで満足な撮影ができました。ケーンクラチャンやカオヤイ国立公園なんかへの遠出しての野鳥撮影でもそうだけど、広大な場所になればなるほど、フジのカメラとタムロン150-500mmのこのレンズが威力を発揮してくれてる感じがします。
【タイでニタリクジラの撮影】
タイのバンコクから車で40,50分のところの船場から船に乗ってタイランド湾の沖の方へ2時間、3時間といくとニタリクジラがいます(もちろんいない時もありますが)。ベストシーズンは9~11月頃でしょうか。誰でも気軽に参加できるクジラツアーの案内もFacebookやネットに結構あるので、タイ旅行の際にニタリクジラを見に行くのも全然アリだと思います(この日も日本から旅行で来て人も同じ船に乗ってました)。
船はニタリクジラのかなり近くまで寄ってくれるので大きいレンズやカメラがなくても、スマホだけでも十分楽しめると思います。ただ船はかなり揺れるのでそこだけは心してという感じですが。もし超望遠レンズを持ってるなら一度は絶対行ってみるのおすすめです。アジサシやトビなんかも飛んでるし、海の上は超がつく大自然です。
Fujifilm X-T5 / Tamron 150-500mm f5-6.7
撮影:2024年7月14日
このカメラとレンズで撮りました。
▼ケンコーの82mm使ってます。
今日のX-T5『ニタリクジラの撮影』でした。
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