MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

【XF70-300mm f4-5.6】で元日は白サギ撮影

新年一発目。元日はXF70-300mmで白サギの撮影です。


バンコクから近くて有名なバカンスビーチと言えばパタヤですが、僕は少しお隣のナクルアというビーチエリアに行って来ました。ここは西洋人とか外国人ばかりが宿泊してるエリアですが(日本人は非常に少ないです)、少し逸れると車で先端まで行ける漁船の停留橋みたいなのがあって、現地のタイ人たちはけっこうそこで釣りをしていて、僕もそこで釣りするのを目的に元日、二日と海に行ってきました(もちろんホテルのプールとかで彼女の写真のつき合いとか人気の飯屋行ってみたりもするけど)。結局今回のバカンス中は魚は一匹も釣れませんでした。。

海の先に見える橋の先端まで車で行って釣りしてました。
橋の先端の釣り場はこんな感じ(この2枚はiPhoneで撮影)

 

さて昨年最後の最後の末に富士フイルムAPS-C機用望遠ズームレンズ「XF70-300mm f4-5.6」をXC50-230mm f4.5-6.7からのアップデートとして買いましたので、それも持って野鳥撮影とかなんか良い撮影場所はないかなと目論んでましたが、たまたま僕らが泊ってたホテルから車で7,8分のところにやたら白サギが飛んでいる海地帯を見つけて、元日はそこでサギの撮影にも燃えてました。

この最後の一枚が一番のお気に入りです。

 

XF70-300mm f4-5.6について

XF150-600mm f5.6-8やXF100-400mm f4.5-5.6などのフジの超望遠端のレンズもレンタルして撮影したりして、特にXF100-400mmは直近でX-T5につけて野鳥撮影しに行ってきたばかりなので、比較感覚はかなり残ってますが、「XF70-300mm」は手持ち撮影と行動派の僕には、サイズ感がかなり良いです。もう一回り小さいXC50-230mmには及びませんが、それでも橋や柵から少し乗り出しての片手撮影も全然できるし、僕がカメラ用に使ってる幅20cmほどのショルダーバッグにもカメラ本体、それと小さいレンズ一本(僕の場合はXC15-45mmかXF35mm f1.4のレンズ)、それに合わせて「XF70-300mm」もバッグの中に一緒に納まります。

 

カメラ用に使ってるZARAの幅20cmのショルダーバッグにカメラ本体、XC15-45mmのズームレンズと一緒にXF70-300mmもすっぽり納まります。

 

別に“軽さは正義”とかは思ってないし、実際XF150-600mmとかだったら撮れる世界が広がるのも確か。だけど動きやすい大きさのレンズは撮影機会が減ることは無いし、XF150-600mmはもちろんXF100-400mmも片手で持つことができなかったので(持とうと思ったら持てたけど、カメラがバキっといきそうで怖かった)、それと特にバカンス先なんかだと混雑した店やいろいろな国の人も多く、大きなレンズを持って中に入るのは気を使う(他の客とか周りの迷惑でしかないと思うので)。そういった意味でもXF70-300mmが結果的には自分にとっての許容範囲のレンズの大きさだった。

 

<写りとかAF性能>
自分が買ったから激ホめするわけじゃないけど、X-T5との相性は想像以上に良かった。AFに関してはAF鳥での飛んでる鳥の追従も、全然、問題なくいけた。と言うより、XF150-600mmやXF100-400mmよりも数段良いと思う。レンズの焦点距離が短いというのもあるだろうけど、手持ちでしっかりコントロールできるというのが大きいと思う。写りに関してもまさに欲しかった感じ。僕の印象としてはXF100-400mmは嫌いじゃないけど、ちょっと古い写りをする。なんか平成中期とか、少し昔を思い出す写りというか。で、XF150-600mmはキレイなんだけどちょっと図鑑みたいな写りをする。多分600mm側でF値が8なので、どうしてもISOを上げないといけなくて、雰囲気無視した固い写りになってしまう(シャキっとした写りという意味では無い)。「XF70-300mm f4-5.6」はけっこう雰囲気もしっかりある写真が撮れるので、そこは撮ってて普通に楽しい。

それとすごい寄っての撮影ができる。なので接近して撮るのに関しては、XF100-400mmやXF150-600mmより大分寄って撮れる。ちなみにタムロン18-300mm f3.5-6.3も寄って撮れるけど、テレ端側ではXF70-300mmの方が寄れるみたい。

サギを撮ってるときに横で寝そべってたイヌ

 

<300mmという焦点距離
これが一番の理由でXF100-400mmやXF150-600mm。それにタムロン150-500mmなんかを悩んでたわけだけど、XF70-300mm使ってみて思ったのは山の上から空高く超遠くを飛んでる鳥でも撮影しない限り、野鳥もこれでいけるなと思った(もちろん撮りたい鳥の種類にもよる)。クロップにはなるけどX-T5はデジタルテレコンも使えるので1.4倍(=420mm)、それにスポーツモードでも1.25倍(=375mm)で撮影できるので、XF100-400mmで撮りたい範囲の事は、ある程度XF70-300mmでも同じように撮れるかなと思う。ただXF150-600mmとかになると、確かに標準で600mmあるレンズじゃないと撮れないものも確かにあって、例えば月のクレーターまでならXF70-300mmでも撮れるけど、クレータの山みたいな細部の感じまでしっかりとなると、600mmが必要になってくるので、そこはやっぱり撮れるものの境界線はあるのかなと思う。


でも、またその逆もあって、橋とか防波堤とか、船の横を沿うように飛んでくる鳥の前側を撮りたいとかになると、身を乗りだして撮影することになるので、そこは片手でも余裕をもって持てるXF70-300mmにかなりのアドバンテージがあると思う。被写体が鳥だろうとアクティブな撮影をするのには向いてる。

身を乗り出して撮影した一枚

 

<気に入らないとこ>
見、見た目のデザインがちょいダサい。。フード含めてずんむりむっくりな寸胴型でスタイリッシュ感がない。それとなんと言ってもフォーカスリングの下にある銀色の部分。メッキ感がすごいチープで、、ここは黒色でも良かったんじゃないのかな。。なので、XF70-300mmはカメラに初めて装着したときにワオ!みたいな見た目の感動が無かった。デザインの系統としてはXF150-600mmに近いのかも知れないけど、あっちはボディが白(銀色調)ってだけで十分特別感があるから。もうちょい頑張ってほしかったなぁ。ズームを回すとこもちょっと固い。この固さは毎回使ってて少し気になる。

XF70-300mmは見た目は正直あまりカッコよくないと思う。

 

【総評】
見た目は所有感を満たしてくれるかどうかのかなり大事な部分になるし、特にフジのカメラはそこが強みだと思ってるので、XF70-300mmのデザインはちょい残念。レンズの性能については、自分的には文句なし。というかフジフイルムの今まで使ったことのあるレンズの中では一番気に入ってる。実際XF70-300mmを買って使うようになって、今まで超望遠で散々悩んでた日々がすべて吹き飛んだ。XF150-600mmは値段や大きさ含めてXF70-300mmとは用途そのものにも少し違いがあって、その間にXF100-400mmという悩めるレンズがあるわけだけど、そことの関係が解決できたことが大きいんだと思う。それとXF70-300mmはいざとなったらテレコンバーターが付けられることも実際使うかどうかは別として安心感になってる気がする。


ちなみに購入額はタイでは最安値の26,500B(日本円で約103,900円)。日本だと10万円切って買えることもあるみたいだけど、そんな変わらない値段かな。フジ用のタムロン150-500mmなんかはこっちだと24万円するし。


とにかく写りはAF含めて大分満足してます。